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「芝刈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芝刈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
きりに鳴き立てる。御爺さんの出ないときは、娘が長い裾《すそ》を引いて、絶え間なく芝刈《しばかり》器械をローンの上に転《ころ》がしている。この記憶に富んだ庭も、今....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
が老人を弄うものではござらぬわい。一揆の証拠どこにおじゃる。石垣の修築と境内の秋芝刈りを願おうと存じたのでな。みなの衆にもその用意して社殿の裏に集うて貰うたのじ....
芝刈」より 著者:寺田寅彦
事に紛れて数日過ぎた。 そのうちに私はふと近くの町の鍛冶屋の店につるしてあった芝刈り鋏を思い出した。例年とちがってことしは暇である。そして病気にさわらぬ程度に....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
がら刈っていると、時々、猫がねらっている事を警告する子供の叫び声が聞かれた。この芝刈り鋏に対する猫の好奇心のようなものはずっと後までも持続した。もう紐切れやボー....