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芝居
「芝居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芝居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
《はさ》んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日|前《まえ》、一しょに
芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋《せいがい》句集というのを出している、....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
に、「これはこうでしょう」と呼びかけながら、一気にその個所を解決した。保吉はこの
芝居のために、――この語学的天才よりもむしろ偽善者たる教えぶりのために、どのくら....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
にかよ》っている所があったようです。
「その証拠は彼が私と二人で、ある日どこかの
芝居でやっている神風連《しんぷうれん》の狂言《きょうげん》を見に行った時の話です....
「河童」より 著者:芥川竜之介
キリスト》ももう死んだらしい。
しかし我々は休まなければならぬ
たとい
芝居《しばい》の背景の前にも。
(そのまた背景の裏を見れば、継ぎはぎだらけ....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
い間を見ては、求馬の看病にも心を尽した。ところがある日|葺屋町《ふきやちょう》の
芝居小屋などを徘徊《はいかい》して、暮方宿へ帰って見ると、求馬は遺書を啣《くわ》....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
では、急に書いても貰えないでしょうし、………
小説家 そうですね。ウェデキンドの
芝居だと、この半時間ばかりの間《あいだ》にも、不遇の音楽家が飛びこんで来たり、ど....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
った。が、四時頃やっと床《とこ》を出ると、いつもより念入りに化粧をした。それから
芝居でも見に行くように、上着も下着もことごとく一番|好《よ》い着物を着始めた。
....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
しかしやっと微笑したと思うと、すぐに又一こと言い返した。僕は勿論《もちろん》この
芝居に、――或はこの
芝居のかげになった、存外深いらしい彼等の敵意に好奇心を感ぜず....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
》に七円五十銭使ったこと、田舎芸者《いなかげいしゃ》のこと、安来節《やすきぶし》
芝居に驚いたこと、蕨狩《わらびが》りに行ったこと、消防の演習を見たこと、蟇口《が....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
野天《のてん》の見世物師に、李小二《りしょうじ》と云う男があった。鼠《ねずみ》に
芝居をさせるのを商売にしている男である。鼠を入れて置く嚢《ふくろ》が一つ、衣装や....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
すると、どこかで「死は厳粛である」と言う声がした。僕は驚いた。この場合、こんな
芝居じみたことを言う人が、僕たちの中にいるわけはない。そこで、休所《やすみどころ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
の光に、飾緒《かざりお》の金《きん》をきらめかせながら。
三 陣中の
芝居
明治三十八年五月四日の午後、阿吉牛堡《あきつぎゅうほう》に駐《とどま》....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
がら年じゅう同じものを繰返し繰返し見ていることが、ちょうど毎晩同じ劇場へはいって
芝居を観る者に起きるように、私の心をとうとう倦怠と嫌悪の巣にしてしまった。 私....
「初雪」より 著者:秋田滋
」 しかし良人には妻の意が汲みかねた。 「気晴しッて、それアまた何のことだい?
芝居かい、夜会かい。それとも、巴里へ行って美味いものを食べようッてのかい。だがね....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
料を出す。かなり高い。二回で半ギニー(十円五十銭)位であったと思う。一回分が丁度
芝居の土間位の金高である。 ファラデーが助手となって、六個月ばかり経つと、ファ....