芝居を打つ[語句情報] » 芝居を打つ

「芝居を打つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芝居を打つの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
女と別れろ」こない言うたきり親父はもう物も言いくさらん。そこで、蝶子、ここは一番芝居を打つこっちゃ。別れた、女も別れる言うてますと巧《うま》く親父を欺して貰うだ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
乗物、飛脚駕籠に仕立て直して参れ」 「どうなさるんでござんす」 「ちと胸のすく大芝居を打つのじゃ。ついでに替肩の人足共も三四人狩り出して参れよ。よいか、その方共....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
覗いて見ると驚きましたねえ。……あのゴンクールの銃先を真向に見ながら、あれだけの芝居を打つなんか、とても吾々には出来ません。扉の外で黙って見ているお母さんの気強....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、わかっていそうなものじゃないか、市川宗家の海老蔵ともあるべき身が、あんな無茶な芝居を打つと思うか」 「でも、地方に出ては、見物を見い見い、調子を下げるのかも知....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
もウンザリしてくるだろうと思う。 おまけに、天光光氏を家出させるに、これだけの芝居を打つ以上、園田氏が政治生命をこの結婚に賭けていることは大であろうから、フタ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
したのは今村だけだ。奴めは芝で一寸した貿易会社の社長だアな。だが大和の奴がこんな芝居を打つようじゃ、今村に泥を吐かせる確証がねえような気もするなア」 「どうも変....
村芝居」より 著者:井上紅梅
荘は比較的大きな村で平橋村から五里離れていた。 平橋村は村が小さいので、自分で芝居を打つことが出来ないから、毎年趙荘にいくらかお金を出して一緒に芝居を打つので....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
めた。「セチ辛い浮世だ、そうでもないヤクザが、僅の餬口にあり付こうと、柄にもない芝居を打つこともある。もしも其奴がそんな玉なら構うことはござらぬ、叩っ切りなさい....
魔都」より 著者:久生十蘭
も芽出たい「鶴の子石鹸」とタイアップし、「瑞兆祝賀会」の名に仮りて古今未曽有の大芝居を打つことになったのである。 式の順序を言えば、まず幸田節三の挨拶、東京市....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
いところから推してこの断定はあたらない。けっきょく彼は大外交家であって、如斯の大芝居を打つことによって、物質界の王を倒すか精神界の王倒れるかを試験してみたものと....
夜の道づれ」より 著者:三好十郎
、シマッタとあわてふためくか、それとも死にぎわの一芝居というんでコケオドカシの大芝居を打つか。見たいねえ。……僕などは、最後の瞬間までジタバタするように出來てい....