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「芝居噺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芝居噺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 円朝」より 著者:正岡容
お寺からだろう、梵鐘の音が闇を慄わして伝わってきた。いおうならこの鐘の音いろも、芝居噺のせりふのとき新内流しの合方にまじって楽屋で鳴らされる銅鑼の音とは比べもの....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
うでもいい。ここに紋付が出ているから早くそれを着ておしまい。すぐ近江様へ年忘れの芝居噺のお座敷にゆくンだ。いいかイ、私も着替えてくるから」 言いつけたまま奥へ....
円朝花火」より 著者:正岡容
。それより下戸には、いっそ、この柳升の甘味のほうがうれしい」 言いながら、いま芝居噺でお江戸の人気を一身に集めている若い落語家《はなしか》の三遊亭圓朝は、傍《....
寄席行灯」より 著者:正岡容
川育ち夏姿、祭めかして懐しく、かてて馬楽トンガリ座の、若手新人熱演に、圓朝以来の芝居噺、紅白道具のどんでん返しは、演者苦心の神経怪談こころをこめて勤めますれば、....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
、作者四十六歳の砌《みぎり》であるから、すこんからんと派手に画面の大見得を切った芝居噺のころの構成とはよほど異なっていることだろう。もちろん、後年のほうが燻《い....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
だから――。 これも「牡丹燈籠」で言及したが、この頃、神田の立花亭で連夜大切に芝居噺を演じていた正蔵君は、千秋楽には霜深い夜道具を荷車に積んで、印絆纏を着て自....