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「芝居絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芝居絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あの顔」より 著者:林不忘
池端《いけのはた》仲町にあった。 「そうかい。そりゃあ気がきいている。」 「また芝居絵の珍しいのが、新しいのも古いのも、たくさん出ものが揃いましたから、おひまの....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
情のありようと現代の或る小市民の感傷とは互に絡みあって最近の尾崎氏の作品に、一種芝居絵のような感情の線の誇張とうねりと好調子の訴えとをつよめている。氏の描く世界....
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
に私淑し、現在では秋田県の女学校教師であるこの作家の特徴は、非常に色彩のつよい、芝居絵のような太い線で、ある意味での誇張とげてものの味をふりまきながら、身振り大....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を描いたものがあったりして独特の味をもっていたが、この数年尾崎士郎や芙美子女史の芝居絵のような插画を描きまくっているうちに、画技は衰え、しかも文筆の上で妙なポー....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
も。荘八は荷風の「※東綺譚」あたりからこういう線をもって来て居ります。例によって芝居絵もありました、これと雪の庭が一寸面白うございました。 四月三十日 〔巣....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
のようにして、色の対照だけで判ずるとすれば、さしずめお筆を形容するものに、猩々が芝居絵の岩藤。それとも山姥とでも云うのなら、まずその辺が、せいぜい関の山であろう....
役者の一生」より 著者:折口信夫
も描いたのだと思う。併しあれは決して誇張ではないので、上方芝居の女形、其に上方の芝居絵は、容貌・体格ともに実に写楽を思わせるものを持っている。 要は、芸によって....
小説 円朝」より 著者:正岡容
の者を弟子に採らなかったので、とりあえず、つてを求めて町絵師ではあるが、美人画や芝居絵よりも武者絵を得意としている国芳を選んで住み込ませたのだった。 ……さす....
少年の食物」より 著者:木村荘八
れは錦絵の三枚続きを沢山裏表に貼り込んだ、四冊の画帖の中にあるものでしたが、主に芝居絵であった。時々、戦争絵が出て来て、しげしげと見ました。大寺少将は黒の外套を....