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芝浦
「芝浦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芝浦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
やすみび》だから、午後六時に小川町《おがわまち》の電車停留場で落合って、それから
芝浦《しばうら》にかかっている伊太利人《イタリイじん》のサアカスを見に行こうと云....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、お国は泣き声になった。 二 その日の夕方に、鋳掛屋庄五郎の死体が
芝浦の沖に浮きあがった。検死の役人が出張って型のごとく取り調べると、庄五郎のから....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
げたが、総領の娘は奉公先で情夫をこしらえて何処へか駈け落ちをしてしまった。長男は
芝浦で泳いでいるうちに沈んだ。次男は麻疹で命を奪られた。三男は子供のときから手癖....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
結局それを中止することにしたが、さてその水出しの処分に困って、女中のお咲に命じて
芝浦の海へそっと捨てて来いと云った。勿論、お咲がそのまま海へ投げ込んでしまえば何....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
件以来、幸次郎は半七に催促されるのが苦しいので、築地河岸の船頭はいうまでもなく、
芝浦から柳橋、神田川あたりの船宿をまわって、絶えず何かの手がかりを見つけ出そうと....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
る三十ヶ所に於ける展望が出来、その附近の音響を聞き分ける仕掛けがあった。例えば、
芝浦の埋立地に、鉄筋コンクリートで出来た背の高い煙突があったが、そこからは、一度....
「地中魔」より 著者:海野十三
|小父さんは、三吉の頸を締めるような恰好をした。「しかし大事件を頼んでいったよ。
芝浦の大東京倉庫の社長さんが来たんだ。昨日の夕刻、沖合から荷を積んでダルマ船が桟....
「河明り」より 著者:岡本かの子
とこの神田川は麹町台の崖下に沿って流れ、九段下から丸の内に入って日本橋川に通じ、
芝浦の海に口を開いていた。この江戸築城以前の流域を調べることは何かと首都の地理学....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
で話を続けた。 『で、その天祥丸って言う船は、今|何処にいるんですか?』 『今は
芝浦に碇泊しています。何んでも荷物の積込みが遅れたとかって船主の督促で、昨晩日が....
「東京要塞」より 著者:海野十三
とだけは分る」 遣日艦マール号 この遣日艦マール号は、十二月一日、無事|
芝浦埠頭に着いた。 出迎えと見物とに集った十万人ちかい東京市民の間を、マール号....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
しょうか。」 「さあ、ふたりの男の死んだのを見て、お筆はそこをぬけ出して、築地か
芝浦あたりで身を投げた。そうして、帯のあいだか袂にでも入れてあった状袋が流れ出し....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
転しているように思われるのが、この不思議な画面に一種の落著きを与えている。場所は
芝浦、海は東京湾である。 その二つ。京橋の数奇屋河岸である。或る家の二階の窓か....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
ょうか。」 「さあ、ふたりの男の死んだのを見て、お筆はそこを抜け出して、築地から
芝浦あたりで身を投げた。そうして、帯のあいだか袂にでも入れてあった状袋が流れ出し....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
われた。昭和五年のころと思うが、メーデーがあり、私は関東木材労働組合の一員として
芝浦から上野までデモったことがある。そのときジグザグ行進で熱をあげたため検束され....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
自分のだとふるえ声でいった。それが今の久保田万太郎だった。 或時、一人の学生が
芝浦の料理屋から教室で講義をしている私のところへ、車夫に手紙を持たせて、講義なぞ....