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芟除
「芟除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芟除の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
界平和と新しき問題たる地球防衛に欠くるところあり、また、日本民族の美点と生長とを
芟除することになる。 もちろん苦難|忍辱のこの途である。一通りや二通りの覚悟で....
「読書法」より 著者:戸坂潤
人々や、またこれらの連続的な譲歩を妥協とみなす人々が、邪魔物扱いをうけ辱しめられ
芟除される」、「革命的精神(より簡単に云うと批判精神)はソヴェートではもはや必要....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ら、そんな風な延長は許されるべきであろう。又、一連の事件に於ける史上のある人物を
芟除《せんじょ》したり、或は、事件の史的事実を毀さない限りに於て、興味的に又は事....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
た一揆《いっき》は少しでも早く対治して終《しま》って其の根を張り枝を茂らせぬ間に
芟除《かりのぞ》き抜棄てるのを機宜《きぎ》の処置とする。且又信雄が明智乱の時のよ....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
えた検察当局のお役人衆に説明をつけているところである。 「生きている人間の心臓を
芟除するなんてことは、かの憎むべき怪賊烏啼天駆めの外に、何人がかかることをなし得....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は進歩的だろうし、資本制の美点を傷けるブルジョア達(地主も含める)や政党政治家を
芟除《さんじょ》することも一つの進歩前進だろう。この意味では確かにマルクス主義は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の利便」とか「社会政策」とか「国民生活の安定」とか、村民の「更生」とかいう塵芥を
芟除して来たが、ここに到って遂に進退が谷《きわ》まるのである。で準戦時体制という....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
のみならずその研究に従事しようというものの忘るべからざる事は、このような雷同心の
芟除にある。換言すれば勉めて旋毛を曲げてかかる事である。如何なる人が何と云っても....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
こと。――そうする上には従来新派の癌とされていた諸種の情実だの因襲だのを根本から
芟除すると同時に、この際、女形制度を廃して女優を活用すること。――それには関西の....