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芥川竜之介
「芥川竜之介〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芥川竜之介の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
対しても全く済まぬ訳であるが、どうも事実だから曲げる事もできない。尤《もっと》も
芥川竜之介に云わせると、 「そりゃ君、又右衛門が棒だと知っていたから撲らしておい....
「読書法」より 著者:戸坂潤
は買わねばならぬと思うのである。 彼の素質の良質な点は、有名な「敗北の文学」(
芥川竜之介論)と「過渡時代の道標」(片上伸論)とにまず第一段として現われている。....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
るように思われる。日本の作家では夏目先生のものは別として国木田独歩、谷崎潤一郎、
芥川竜之介、宇野浩二、その他数氏の作品の中の若干のもの、外国のものではトルストイ....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
う。もたないピアノに狂いようはない。咲かない花に散りようはないと同じわけである。
芥川竜之介君
芥川竜之介君が自殺した。 私が同君の顔を見たのはわずかに三度か....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
》しなければならないわが身の悲運を客観するときにはじめて泣くことができるらしい。
芥川竜之介《あくたがわりゅうのすけ》の小品に次のような例がある。 山道のトロッ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
がハッキリと横たわっている。フィクションこそないが、立派に巧まれているのである。
芥川竜之介の多くの作品は、エッセイの部類に入れられるらしいが、夫と百間の作品との....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
うな気さえする。それ程漱石文化は文化的紳士のスタンダードなのだ。 作家では勿論
芥川竜之介が、代表者である。久米正雄氏は門下であるが今日ではもはや漱石文化の圏外....
「交遊断片」より 著者:豊島与志雄
は嵐の吹き過ぎた後のように惘然としていた。 * 震災前のことだが、
芥川竜之介君と私とは共に、横須賀の海軍機関学校に教師をしていた。学校の運動場がす....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
なかにはいってゆきますと非常に苦しいものであります。そのために藤村操も自殺した。
芥川竜之介も自殺した。ほんとうにどうしてよいかわからなくなる。これは一つの論理的....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
名文だといわれている。鶴見ははじめからこの三つを名文だと思って見ていたのである。
芥川竜之介も、鴎外の作中では『普請中』などをよく読めと、人に薦めている。 傑作....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
言すれば、蕪村の世俗に誤られていること、今日の如く甚だしきはないと言える。かつて
芥川竜之介《あくたがわりゅうのすけ》君と俳句を論じた時、芥川君は芭蕉をあげて蕪村....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
文章や作品で示している気質はひどく「貴族的」――というと言葉が過ぎる――たとえば
芥川竜之介などと同じ系列に属する「選民意識《エリート》」――と言ってもピタリと当....
「一人の無名作家」より 著者:中谷宇吉郎
昭和十年発行の岩波版『
芥川竜之介《あくたがわりゅうのすけ》全集』第八巻に「一人の無名作家」という短文が....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
我に就いての一種の探究であったことは、広く認められていると思う。特に夏目漱石――
芥川竜之介の場合を取って見れば、確かだ。処がその自我が実はただの自我ではなくて、....