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「芥川賞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芥川賞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
になりました。 四日。 「梨花《りか》一枝。」 改造十一月号所載、佐藤春夫作「芥川賞」を読み、だらしない作品と存じました。それ故に、また、類《たぐい》なく立派....
虚構の春」より 著者:太宰治
のところへ手紙を出そうか、サンデー毎日の三千円大衆文芸へ応募しようか、何とぞして芥川賞をもらいたいものだ、などと思いを千々にくだいてみるのであるが、夜のしらじら....
わが半生を語る」より 著者:太宰治
三ヶ月後くらいに新聞の広告に大きく名前が他の諸先輩と並んで出て、それが後日第一回芥川賞の時に候補に上げられました。 その「逆行」と殆ど前後して同人雑誌「日本|....
川端康成へ」より 著者:太宰治
章を本屋の店頭で読み、たいへん不愉快であった。これでみると、まるであなたひとりで芥川賞をきめたように思われます。これは、あなたの文章ではない。きっと誰かに書かさ....
創生記」より 著者:太宰治
の一人であった。 山上通信 太宰治 けさ、新聞にて、マラソン優勝と、芥川賞と、二つの記事、読んで、涙が出ました。孫という人の白い歯出して力んでいる顔....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
の例会は、阪大の中の一室で行われた。いろんな批評をもらった。 「こいつは来々年の芥川賞候補になるであろう」 と富士正晴氏がつぶやいた。私は苦笑した。芥川賞候補....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ど、つまり失業ね。紡績女工のみならんや、です。 八月号の『改造』に、文芸春秋の芥川賞をとった火野葦平が、三百枚ばかり、戦地の日記「麦と兵隊」をよせています。こ....
スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
川さんとどちらかといえば石川さんに似ている、ボクは偏狭だし、獅子さんは寛大だね。芥川賞の委員になったんでいろいろ若い人の作品をたくさん読んだが、やはり由起しげ子....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
、落第だ。半人前にもなれやしない。自分に似たものを見るのは、つらい。 しかし、芥川賞の選者をひきうけてから、責任を感じているので、なるべく同人雑誌に目を通すだ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
私は「警視総監の笑ひ」も「芥川賞の殺人」も面白く読めなかった。どちらも割り切れたようでいて、恐しい一刻者の....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
なつかしさを覚えるだけで、不快な気持はないのである。 小田嶽夫と海音寺潮五郎が芥川賞をもらった時だと思うが、レインボーで文士をまねいて授与式があった。その食卓....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だけを書き終り、小説新潮と別冊にはおことわりの電報をうって、上京、午後五時半から芥川賞の銓衡委員会。該当者なしときまって大そう早く会を終ったのはよろしいが、小説....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
悪酒で半死半生のミソギを終えて直行したのが効果があったのかも知れない。 今期の芥川賞選考委員会に、二つの放送局から録音の申込みがあったそうだ。芥川賞の審査内容....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
発表したが、二つ目の「雨」というのがやや認められ、翌年の「俗臭」が室生氏の推薦で芥川賞候補にあげられ、四作目の「放浪」は永井龍男氏の世話で「文学界」にのり、五作....
個性」より 著者:北大路魯山人
ある晴れた日の午後であった。と、こう書き出しても、芥川賞をもらうつもりで、文学的に書き出したのではないから心配しないでくれ給え。い....