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芭蕉扇
「芭蕉扇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芭蕉扇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
てくれい。おれは独り笑いながら、勝手に話を続けるだけじゃ。」
俊寛様は悠々と、
芭蕉扇《ばしょうせん》を御使いなさりながら、島住居《しまずまい》の御話をなさり始....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
ろんこで、 「お酌を頼む。是非一つ。」 このねだりものの溌猴、魔界の艶夫人に、
芭蕉扇を、貸さずば、奪わむ、とする擬勢を顕わす。……博識にしてお心得のある方々は....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、先生が余り物事に凝り過ぎて、とうとう気が狂《ふ》れてしまったのだと思った。昼は
芭蕉扇を腹の上にのっけて夕方まで眠りつづけ、とッぷりと日が暮れると、蝋燭やら物差....
「簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
なかったようである。孫悟空に凝って、金箍棒《きんこぼう》や羅刹女《らせつにょ》の
芭蕉扇《ばしょうせん》をありありと目に見た子供は、やがて原子の姿をも現身《うつし....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
の身体《からだ》でもとけてしまうという火焔山では、孫悟空は羅刹女《らせつにょ》の
芭蕉扇《ばしょうせん》にあおられてひどい目にあった。その火焔山は昔孫悟空が天宮を....