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「花の宴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花の宴の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
おさん」より 著者:太宰治
民衆がね、あちらからもこちらからも立ち上って、それ以来、フランスの、春こうろうの花の宴が永遠に、永遠にだよ、永遠に失われる事になったのだけどね、でも、破壊しなけ....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
《きぬ》の香を追うに忙しかった。 関白忠通卿が桂の里の山荘でも、三月のなかばに花の宴《うたげ》が催された。氏《うじ》の長《おさ》という忠通卿の饗宴に洩れるのは....
源氏物語」より 著者:紫式部
てあったか上手《じょうず》に舞った。それによって中将は御衣《ぎょい》を賜わった。花の宴にこのことのあるのを珍しい光栄だと人々は見ていた。高級の官人もしまいには皆....
源氏物語」より 著者:紫式部
心苦しかった人たちの様子がしきりに知りたくなった。また院の御代《みよ》の最後の桜花の宴の日の父帝、艶《えん》な東宮時代の御兄陛下のお姿が思われ、源氏の詩をお吟じ....
源氏物語」より 著者:紫式部
ろ》な喪服姿になって寂しい春であった。 源氏は二条の院の庭の桜を見ても、故院の花の宴の日のことが思われ、当時の中宮《ちゅうぐう》が思われた。「今年ばかりは」(....
源氏物語」より 著者:紫式部
であろうがと恨めしく思った。「春鶯囀《しゅんおうてん》」が舞われている時、昔の桜花の宴の日のことを院の帝はお思い出しになって、 「もうあんなおもしろいことは見ら....
源氏物語」より 著者:紫式部
は皆散った春の暮れで、浅緑にかすんだ庭の木立ちをおながめになって、この家で昔|藤花の宴があったのはちょうどこのころのことであったと院はみずからお言いになったこと....
源氏物語」より 著者:紫式部
の宮を薫は自邸へお迎えすることにした。 その前日に帝は藤壺へおいでになって、藤花の宴をあそばされた。南の庇の間の御簾を上げて御座の椅子が立てられてあった。これ....
錦木」より 著者:宮本百合子
つの間にか今日の名残の春鶯囀も終って、各々の前には料紙、硯石箱が置かれた、題は「花の宴」 頭を深くたれて考え込むものもあれば色紙の泣きそうな手で遠慮もなくのた....
無月物語」より 著者:久生十蘭
》の東南のあたりに後白河法皇の寵姫が隠れていた。江口の遊女で亀遊といい、南殿で桜花の宴があったとき、喜春楽を舞って御感《ぎょかん》にあずかったという悧口者で、世....
私本太平記」より 著者:吉川英治
公卿|大臣といえば、この日のお供に洩れるなどは、千載の恥かのように思って、終日の花の宴に、あらゆる余興や媚びの百態を、御前にきそッたものである。 管絃、万歳楽....