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花の心
「花の心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花の心の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
しなければならない。われらはひっきょう同一律の外に出ることはできない。花のみよく
花の心を知る。花の真相を知る植物学者はみずから花であらねばならない。すなわち自己....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
にうごめいてゐた。けれども二つは別物ではなく、娘もやがて虫となる。花の姿の娘に、
花の心がないからだ。だから、虫にも、
花の心が有り得ない。自分の心とても同じことだ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
家の一族として、名流の子弟であるからでもあったが、主人嘉介が風流人で、茶の湯|活
花の心得などもあり、謡の味なども知っていたからであった。 お品は一人子で十九歳....
「カンナとオンナ」より 著者:北大路魯山人
詩はしらないが、詩人だって、食事はするだろう。いや、非常によく分るはずだ。鳥や、
花の心が詩人には分るはずだから……。 わたしはビールを飲む。詩人はウイスキーを....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
つきません。自分の愛児を殺された上に、その犯人を庇護って自ら死刑になろうとする、
花の心に私は打たれました。そんな事をさせてはなりません。私は死んでお謝罪を致しま....