花の王[語句情報] » 花の王

「花の王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花の王の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
る。マクベスの門番が解けたら寂光院《じゃっこういん》の美人も解けるはずだ。 百花の王をもって許す牡丹《ぼたん》さえ崩《くず》れるときは、富貴の色もただ好事家《....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
した。 「もしこの世に英雄なかりせば人間はいかにみじめなものであろう、古人は桜を花の王と称した、世の中に絶えて桜のなかりせば人の心やのどけからましと詠じた、吾人....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
皮の穴を軽く啄《つつ》き回っていた。花壇のうちには百合《ゆり》の花が、もろもろの花の王らしく咲き誇っていた。それも至当である、香気のうちにても最も尊厳なるものは....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かいし眼には美しいし、また、瞼にしみる煙もなく、薫々とよい香りさえする。さすがに花の王者といわれるだけあって、枯れ木となって薪にされても、ただの雑木とは、この通....