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花台
「花台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花台の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高知がえり」より 著者:寺田寅彦
悩の犬だろう。松が端から車を雇う。下町は昨日の祭礼の名残で賑やかな追手筋を小さい
花台をかいた子供連がねって行く。西洋の婦人が向うから来てこれとすれちがった。牧牛....
「金狼」より 著者:久生十蘭
薄れかけていた…… 葵が乾の家へゆくと、乾は二階の部屋で丹念に小刀を使いながら
花台の脚を修繕していた。山瀬という軍人のような見かけの男と久我とが逢っているのを....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
、我らも一歩山へ足を踏み入れて呆然たるばかりであった。 途中、一里半ばかりの六
花台までは自動車、それから一里ばかりの万相渓までは山駕籠であった。この駕籠は籐椅....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
風速に嚮っている、それをコルクの砂漠に並んでアネモネの花が礼拝している。これは活
花台だ。月光を線に延ばして奇怪な形に編み上げたようなアームチェーアや現代機械の臓....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
掛けを置いて静かにそこに腰かけている。うしろには床の間があり、前には小さい経机、
花台、綿のふくれた座ぶとんなどが並べてある。右手の障子で柔らげられた光線を軽く半....