花器[語句情報] »
花器
「花器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花器の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
れである。試みに西川一草亭一門の生けた花を見れば、いかに草と木と、花と花と、花と
花器とのモンタージュの洗練されうるかを知ることができる。文人風や遠州好みの床飾り....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
、時に利休も無く織部も無かった為でも有ろうけれど、氏郷がわびの趣味を解して油筒を
花器に使うまで踏込《ふんご》んで居たのは利休の教を受けた故ばかりではあるまい、慥....
「復讐」より 著者:豊島与志雄
になげかけられてる衣類も、其他すべて、ぼーっとくすんでいる。赤塗りの本箱の上に、
花器に※してある菊は、葉がしおれかけ、白と黄の花輪も艶を失っている。彼女自身、枕....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
を待ち構えていた。言いつけられた小品の花は、もうとっくに活け上げているのである。
花器といっても今ではまるでないも同様である。ただ一つ、焼けた灰のなかから掘り出し....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
のだった。 金屏《きんびょう》の前に、紫檀《したん》の台に古銅《こどう》の筒の
花器《はないれ》、早い夏菊の白が、みずみずしく青い葉に水をあげていた。深い軒に、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
るでしょう。このほか出雲で見るべき窯は袖師であります。ここでは黄釉を用いません。
花器や雑器を作ります。手頃な品なので多くの家庭で喜ばれます。もっと有名なのは楽山....
「三国志」より 著者:吉川英治
堂上堂下に集まった諸将はみな錦繍の袖をかさね、卓上には金銀の器、瑠璃の杯、漢銅の
花器など、陣中とも思われない豪華な設けであった。 主客、席につくと、喨々、得勝....