花垣[語句情報] » 花垣

「花垣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花垣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
雀につれて飛び習う、仔の翼は、次第に、次第に、上へ、上へ、自由に軽くなって、卯の花垣の丈を切るのが、四、五|度馴れると見るうちに、崖をなぞえに、上町の樹の茂りの....
源氏物語」より 著者:紫式部
が思われる。大木の森のような木が深く奥にはあって、田舎《いなか》らしい卯《う》の花垣《はながき》などがわざと作られていた。昔の思われる花橘《はなたちばな》、撫子....
怪しの館」より 著者:国枝史郎
しょう。……いや実際あの連中と来ては、飯より人殺しが好物なので」 「それはそうと花垣殿」ニヤニヤ笑いながら美男の武士へ、こういったのは薄あばたのある武士、「報酬....
小説 円朝」より 著者:正岡容
るのを昼席がありますからと断って表へでた。 いかにものどかな午後の日の中の山茶花垣のひとつづきを歩きながら圓朝は、こうトントン拍子にいくようでは、いよいよこか....
雪柳」より 著者:泉鏡花
る事が出来なかった。 盆やすみに、今日こそと、曳船へ参りましたが、心当りの卯の花垣は取払われて、窪んだ空地に、氷屋の店が出ていました。……水溜りに早咲の萩が二....