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「花巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
》わず、心を決して車に乗じて馳《は》せたり。郡山《こおりやま》、好地《こうち》、花巻、黒沢尻《くろさわじり》、金が崎、水沢、前沢を歴《へ》てようやく一ノ関に着す....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ぎたない店付きではどうで碌なものは出来まいと思ったので、彼は当り障りのないように花巻の蕎麦を註文すると、奥から五十ばかりの亭主が出て来て、なにか世辞を云いながら....
散華」より 著者:太宰治
はじめてやって来た頃は、ふたり共、東京帝大の国文科の学生であった。三田君は岩手県花巻町の生れで、戸石君は仙台、そうして共に第二高等学校の出身者であった。四年も昔....
蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
すが、あまりいいものではありません。どっちかといえば素人だましの代物で、通人は「花巻」を好みます。それは、良い蕎麦で良い汁で、それに良い海苔をばらっとかけるから....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
窟で、お前さんにおちどはねえ、だから、言って聞かせて上げるが、このお湯はね、奥州花巻の奥の台《だい》の温泉《ゆ》という名の聞えたお湯なんだよ」 「台の温泉《ゆ》....
遠野へ」より 著者:水野葉舟
一 「いま、これから東の方に向って、この花巻を発つ。目的地の遠野に着くには、今夜、夜が少し更けてからだそうだ。」――この....
旅からのはがき」より 著者:水野葉舟
今、花巻に着いた 九時、今、花巻に着いた。目的地の遠野行きの馬車はすぐ出るんだが、....
土淵村にての日記」より 著者:水野葉舟
《つぐ》んだ。そして、その儘立って、カバンから着物を出した。 こんどの旅では、花巻に泊った晩から、幾度も、この言葉が通じないので困らされた。 着物を着換えて....
北国の人」より 著者:水野葉舟
、 「お国はどちらです。」 と聞いた。すると、荻原は、 「え?…国ですか、国は花巻の方です。」 と言ったが、私には充分に聞き取れなかった。 「どちらですって....
黄昏」より 著者:水野葉舟
る。もう三月の二十九日。東京ならば桜も咲こうという頃なのだ。 ここは遠野町と、花巻町との中継ぎの村で宮守というところ。両方から出る馬車が、この村まで来て、客を....
山の秋」より 著者:高村光太郎
農家で供養をいとなむ。わたくしの居た部落でも、毎年輪番で当番をきめ、どこかの家に花巻町の光徳寺さまの和尚さんを招き、部落中の人が集ってお経をあげる。お経のあとで....
啄木と賢治」より 著者:高村光太郎
いつのまにか強く心が動かされてくるでしょう。 ○もう一人の大詩人宮澤賢治は稗貫郡花巻町に明治二十九年に生れ、この人もたった三十八歳で死にましたが、その為しとげた....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
さりながらかかる太平楽を並ぶるも、山の手ながら東京に棲むおかげなり。 奥州……花巻より十余里の路上には、立場三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。人煙の稀....
イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
の救助区域の赤い旗の下には筏《いかだ》もちょうど来ていました。花城《かじょう》や花巻《はなまき》の生徒《せいと》がたくさん泳《およ》いでおりました。けれども元来....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
としては九戸郡の久慈があります。白釉や飴釉で片口だとか鉢だとかを焼きます。近頃|花巻にも窯が開かれましたが、仕事はこれからであります。よき材料があるので、よき作....