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花形
「花形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。動力の大革命が行なわれ小型戦闘機の行動半径が大いに飛躍すれば、戦闘機は空中戦の
花形として、ますます重要な位置を占める可能性がある。大型機は編隊行動と火力のみで....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
の度に春ちゃん――これが例のカフェ・ネオンの女給で「カフェ・ネオンの惨劇」の一|
花形であるわけだが――から「またオーさんのお十八番よに電気で殺して貰えなどと言わ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
翔の両航空母艦を従え、これまた全速力で押し出し、その両側には、帝国海軍の奇襲隊の
花形である潜水艦隊が十隻、大胆にも鯨の背のような上甲板を海上に現わしながら勇しく....
「金属人間」より 著者:海野十三
行主《こうぎょうしゅ》の雨谷狐馬《あまたにこま》が、頭の中からひねりだしたもの。
花形大夫《はながただゆう》の二十世紀文福茶釜は、じつは彼が新宿《しんじゅく》の露....
「火薬船」より 著者:海野十三
になって、船と陸との間を何十回となく往復した。 巨人ハルクも、もちろん、労働の
花形であった。彼は陸上の倉庫の方ではたらいていた。 警部モロは、ポーニンの口か....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
大いにその光栄を感謝しなけりゃならん」 「ほほう、わが飛行島戦隊は、日本攻略戦の
花形俳優にあたるのかね。ああそれはすばらしい幸運をひきあてたものだ。さあ、それな....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
い。が、硯友社より、もっと前、上杉先生などよりなお先に、一輪、大きく咲いたという
花形の曙女史と聞えたは、浅草の牛肉屋の娘で――御新客、鍋で御酒――帳場ばかりか、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
番弁天様のお服装に似て居るように思われました。 兎に角この両方は竜宮界切っての
花形であらせられ、お顔もお気性も、何所やら共通の所があるのでございますが、しかし....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
どころじゃない。もうおっつけ九頭竜らがやってくる。おい若夫婦、おまえたちは今日は
花形だから忙しいぞ。ともちゃん……じゃない、奥さんは庭にお出でなすって、お兄さん....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
がな、路之助はんのおかみはんえ。」 「路之助?……路之助の……」 立女形、あの
花形に、蝶蜂の群衆った中には交らないで、ひとり、束髪の水際立った、この、かげろう....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ょうよ。もう晩方で、山に稼ぎはなし、方角がそうなんですもの。」 「だって、一座の
花形を、一人置いて行きっこはなかろうではないか。」 「そこは放し飼よ。外に塒がな....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
その頃のチャキチャキであった。沼南夫人はまた実にその頃の若い新らしい側を代表する
花形であった。 今日の女の運動は社交の一つであって、貴婦人階級は勿論だが、中産....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
真に政治小説中の快心の一節で、当時の学堂居士の人気は伊公の悪辣なるクーデター劇の
花形役者として満都の若い血を沸かさしたもんだ。 先年侯井上が薨去した時、当年の....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
東京の柳橋のお利枝という女がやってきた。これは大した美人で、当時の上流の社交界の
花形。度胸もあり、弁舌もさわやかな頭のいい女だった。これがダイヤの指輪などをキラ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る我らの国防的地位の不利な面を補わねばならない。 ドイツ空軍は第二次欧州大戦の
花形である。時に海上に出て、時に陸上部隊に、水も洩らさぬ緊密な協同作戦をする。真....