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花暖簾
「花暖簾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花暖簾の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
こで休ませてもらおうか」 次郎左衛門は店さきの床几《しょうぎ》に腰をおろして、
花暖簾を軽くなぶる夜風に吹かれていた。彼は女中が汲んで来た桜湯《さくらゆ》をうま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まだ何かごたごたして、灯の明るい店では女の笑い声もきこえた。 兼松は桐屋という
花暖簾をかけた茶店へはいった。 「まだ店はあるのかえ」 「どうぞお休み下さい」と....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
店もまじっている。向う側にも七、八軒の茶屋がならんでいる。どの茶屋も軒には新しい
花暖簾をかけて、さるやとか菊岡とか梅林とかいう家号を筆太にしるした提灯がかけつら....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
道路に桜が植えられ、燈籠《とうろう》がたったほどこの一角は、緋《ひ》もうせんと、
花暖簾《はなのれん》と、役者の紋ぢらしの提燈《ちょうちん》との世界であった。尤《....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ならべて、築地橋から座の前を通りぬけた四つ角まで殆んどみな芝居茶屋であった。その
花暖簾や軒提灯の華やかな光景はもう見られない。 ここで少しく註を入れて置きたい....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
る店もまじっている。向う側にも七、八軒の茶屋がならんでいる。どの茶屋も軒には新い
花暖簾をかけて、さるやとか菊岡とか梅林とかいう家号を筆太に記るした提灯がかけつら....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
な気がいたします。」 「あたくしなんぞでも、それは、お茶屋さんのまえにずっとあの
花暖簾のかけわたしてあった光景を昨日のように覚えております。――二長町、久松町、....