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花桃
「花桃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花桃の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「嬰寧」より 著者:田中貢太郎
すから、まだ盗賊がやまないでしょう。」 女はまた笑いながら娘を見かえって、 「
花桃が咲いたか咲かないか、見て来ようよ。」 といって、急いで起ち、袖を口に当て....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
りも、やはり嫁入り前の娘のすることであった。鳥居を幾つ綴って来るとか言って、菜の
花桃の花のちらちらする野山を廻った、風情ある女の年中行事も、今は消え方になってい....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
かも鎌をさかさまに懸くるがごとし。鶏の夜十一時に鳴くも奇なり。目下春期にして、椿
花桃花を見ると同時に藤花蕣花を見、昼間蝉吟を聞きて、夜中虫声を聴くもまた奇ならず....