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花梗
「花梗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花梗の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
おけると同様、彼らの方法は西洋諸国に行なわれるものとは異なっている。かの国では、
花梗のみ、いわば胴のない頭だけが乱雑に花瓶にさしこんであるのをよく見受ける。 ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
序は互生、基部狭隘、辺縁に鋸歯状の刻裂がある。四枚の花弁と四個の萼、花冠は大きく
花梗は長い。雄蕊は無数で雌蕊は一本、花弁散って殼果を残し、果は数室に分かれている....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
深淵の空を映し、裏は万年雪を象ったようである、卵形の白い花が八弁、一寸位の小さい
花梗の頭に、同じく八個の萼を台にして、安住している、同じ日本アルプスでも、他所の....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
存在している結論となる。そうでないのか、考えてみればすぐ判ることだ。元来花托とは
花梗《かこう》の頂端で萼、花弁、雄|蕊《ずい》、雌蕊の出発しているところではない....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
本当の果実は食われなく、そしてただそのつきものの変形せる花托《かたく》、すなわち
花梗《かこう》の末端《まったん》を食っていることになるが、しかしリンゴを食う人々....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
苔でも蒸したかと想われるほどに密生して、黄に紅味のさした一、二寸の細茎に三、四の
花梗を抽き出し、五弁の小花を咲き連ねた風情は、五色ヶ原の濃紅な白山小桜や濃紫の千....