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花氷
「花氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
花氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
な通りであったが、行きついて見ると、それは花屋で、飾り窓の厚硝子の中に、さながら
花氷のように薄桃のベコニヤが咲き乱れていた。 ふさわしい愛の巣だ――庸三は頬笑....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
の方向を振り向いて見る者すら居なかった。場内はさながらに数千の人間を詰めた巨大な
花氷のように冷たく凝固してしまっていた。その中に呉羽の笑い声が今一度華やかに、誇....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ごろ、これが載るのは、随所に、季節ちがいの感をまぬがれまいと思うが、夏のサロンに
花氷を置くし、夏座敷の床の間にわざと雪景山水を懸ける流儀もあるやに聞く。 とい....