花筵[語句情報] » 花筵

「花筵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花筵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
隔を置いて来たのとで、近所の人たちも少しく落着いたらしく、思い思いに椅子や床几や花筵などを持ち出して来て、門のまえに一時の避難所を作った。わたしの家でも床几を持....
光と風と夢」より 著者:中島敦
の唯一の友」と私を呼ぶ。獄中のものとしては頗《すこぶ》る自由な盛んな宴であった。花筵《タパ》十三枚、団扇《うちわ》三十枚、豚五頭、魚類の山、タロ芋の更に大きな山....
鏡の中の月」より 著者:宮本百合子
会理事、その他二つ三つ肩書を刷りこんだ名刺を瀧子に渡した。そして、ともかく縁端に花筵の夏坐蒲団を出して怪訝そうに応待しはじめた瀧子に、山口は結婚を申込んだのであ....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
ただアの?」 自分は方角を指し示した。老婆は老爺の出て往くのを見送り、それから花筵を引き出して来て、 「さア嬢様。お掛けなせいまし、そこはえらく汚ねエだから。....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
旧国主して諸国の俳士を集めて円山に会筵しける時 萍《うきくさ》を吹き集めてや花筵《はなむしろ》 傚素堂 乾鮭や琴に斧《をの》うつ響あり 時代 蕪村は....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
切れ味もよい品であります。福岡県内の三瀦郡|木佐木村|八丁牟田という所で、一時「花筵」の美しいのを作りました。随分|盛に輸出したといいますが、よい仕事でした。岡....