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「花紅葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

花紅葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
「やっぱり一中節《いっちゅうぶし》を稽古《けいこ》している。もう五つほど上げた。花紅葉吉原八景《はなもみじよしわらはっけい》だの、小稲半兵衛《こいなはんべえ》唐....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
経営記念大会の第一日であった。碧暗い海の潮を呑んでいる此の町の家々は彩紙で造った花紅葉を軒にかざって、岸につないだ小船も、水に浮かんだ大船も、ことごとく一種の満....
小田原陣」より 著者:菊池寛
口々々に大将家々の旗をなびかし、馬印、色々様々にあつて、風に翻り粧ひ、芳野立田の花紅葉にやたとへん。陣屋は塗籠め、小路を割り、人数繁きこと、稲麻|竹葦の如し」 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
第八章 一 母刀自の枕屏風に いやしきもたかきもなべて夢の世をうら安くこそ過ぐべかりけれ花紅葉あはれと見つつはるあきを心のどけくたちかさねませ おやのよもわがよも老をさ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
うつす筆をもちて長きよにも伝へつべきを、更にそのこゝろもちたるも有らず。はかなき花紅葉につけても、今のよのさまなどうたへるをば、いみじういやしきものに云ひくだす....
源氏物語」より 著者:紫式部
中宮の前のお庭が非常に美しくなった。夕方に風の吹き出した日、中宮はいろいろの秋の花紅葉を箱の蓋《ふた》に入れて紫夫人へお贈りになるのであった。やや大柄な童女が深....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
から母神の呪咀によって、富士は一年中雪がふって、人のもてはやさぬ山となり、筑波は花紅葉によく、諸人の登ることが絶えぬとある。 新嘗の夜は、神と巫女と相共に、米....