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芳紀
「芳紀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芳紀の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
造物主です、いともうれしい事に、この変り者はいち人の妹を与えられているのでした。
芳紀まさに十七歳、無論のこと玲瓏《れいろう》玉《たま》をあざむく美少女です。名も....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
だ。げっそりした。この女史は、お父さんの妹である。だから僕たちの叔母さんである。
芳紀まさに四十五、だか六だか、とにかく相当なとしである。未婚である。お花の大師匠....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
か難《むつか》しい書物だ、男子でも読《よめ》ない者は幾程《いくら》も有る。それを
芳紀《とし》も若くッてかつ婦人の身でいながら稽古してお出でなさる、感心な者だ。だ....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
をもらった。ところが、その家の庭に咲き誇った夕顔をせせりに来る蛾の群れが時々この
芳紀二八の花嫁をからかいに来る、そのたびに花嫁がたまぎるような悲鳴を上げてこわが....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
へ往った時、篤《とく》とこの大黒を拝もうと心掛けて滞在して米屋旅館に、岩田梅とて
芳紀二十三歳の丸ぼちゃクルクル猫目《ねこめ》の仲居頭あり。嬋娟《せんけん》たる花....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
の嫁を貰った。ところが、その家の庭に咲き誇った夕顔をせせりに来る蛾の群が時々この
芳紀|二八の花嫁をからかいに来る、その度に花嫁がたまぎるような悲鳴を上げてこわが....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
あろう。可愛い唇の紅を解いて、莞爾して顔を上げた。身は、欄干に横づけに。と見ると
芳紀二十三? 四。目色に凛と位はあるが、眉のかかり婀娜めいて、くっきり垢抜けのし....
「三国志」より 著者:吉川英治
なにをひとりで泣いているのだ」 近づいて、彼は、そっと声をかけた。 貂蝉は、
芳紀十八、その天性の麗わしさは、この後園の芙蓉の花でも、桃李の色香でも、彼女の美....