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芸人
「芸人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芸人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
人《しろうと》芸術家をもって目さるべきものであり、第三の種類の人は悪い意味の大道
芸人とえらぶ所がない人である。
ところで、私自身は第一の種類に属する芸術家であ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
とも、海に山に五百年の怪物たるを看破したりけれども、見世物小屋に起き臥しせる乞食
芸人の徒ならんとは、実に意表に出でたりしなり。とはいえども渠はさあらぬ体に答えた....
「妖術」より 著者:泉鏡花
かしいのが、これで愈々不思議になった。 が、それもその筈、あとで身上を聞くと、
芸人だと言う。
芸人も
芸人、娘手品、と云うのであった。 思い懸けず、余り変っては....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
ている明治元年の頃は、寄席などに行くものがない。ぺいぺい役者や、落語家やこの種の
芸人が食うに困り、また士族などが商売を初める者が多く、皆々まず大道商人となって、....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
、そんなでもありませんわ。ぽっぽ。」 と空でいった。河童の一肩、聳えつつ、 「
芸人でしゅか、士農工商の道を外れた、ろくでなしめら。」 「三郎さん、でもね、ちょ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
も、掃溜を探した干魚の骨を舐るに過ぎまい。乞食のように薄汚い。 紫玉は敗竄した
芸人と、荒涼たる見世ものに対して、深い歎息を漏らした。且つあわれみ、且つ可忌しが....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
五 「そう讃められちゃお座が醒める、酔も醒めそうで遣瀬がない。たかが大道
芸人さ。」 と兄哥は照れた風で腕組みした。 「私がお世辞を言うものですかな、真....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
を取ったは布巾である。 与五郎、盆を前に両手を支き、 「ああ、今夜唯今、与五郎
芸人の身の冥加を覚えました。……ついては、新蕎麦の御祝儀に、爺が貴女に御伽を話す....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
大阪では(猿曳)と怒鳴るのかと思ったが。じゃ、そのお珊の方が取立てた、銀杏の下の
芸人に疑いない。 となると!……あの、婦はなお済まないぜ。 自分の世話をした....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
、かねて心臓が弱くて、ものの一町と駆出すことが出来ない。かつて、彼の叔父に、ある
芸人があったが、六十七歳にして、若いものと一所に四国に遊んで、負けない気で、鉄枴....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
い。」 「へいじゃあない、小六さんたあ何だ。客の前を何と心得てるんだ。獣め、乞食
芸人の癖に様づけに呼ぶ奴があるもんか。汝あ何だい、馬鹿め!」 と言うより早く拳....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ないから、家業はそれっきりである上に、俳優狂を始めて茶屋小屋|入をする、角力取、
芸人を引張込んで雲井を吹かす、酒を飲む、骨牌を弄ぶ、爪弾を遣る、洗髪の意気な半纏....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
何んだね、) と自分でも些と尖々しく言ったんです。 (門附でございます。) (
芸人かい!) (はい、) ッて吃驚していました。 (不可いよ、遣っちゃ不可ない....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
いう意味の辞世の句を残して儚うなり、贔屓の人々は謂うまでもなく、見巧者をはじめ、
芸人の仲間にも、あわれ梨園の眺め唯一の、白百合一つ萎んだりと、声を上げて惜しみ悼....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
て、唇に緋桃を含んで立っていた。 つもっても知れる……世界を流れ渡る、この遍路
芸人も、楽屋風呂はどうしても可厭だと云って、折たたみの風呂を持参で、奈落で、沐浴....