芸娼妓[語句情報] »
芸娼妓
「芸娼妓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芸娼妓の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
叔母と骨牌《かるた》を取ろうが」 ト云ッて文三冷笑した。 「|お勢《カズン》を
芸娼妓《げいしょうぎ》の如く弄《もてあす》ぼうが」 ト云ッてまた冷笑した。 「....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
てペルー政府は「人身売買は日本政府の公認するところである、日本政府は国民に対して
芸娼妓などの人身売買を公許して置きながら、他国民に対してこれを禁ずるは、その理由....
「春昼」より 著者:泉鏡花
うのもあれば、分散した大所の娘御だと申すのもあります。そうかと思うと、箔のついた
芸娼妓に違いないと申すもあるし、豪いのは高等|淫売の上りだろうなどと、甚しい沙汰....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
とも、寄宿制度その他の形で判る。生理的貞操に直接は関係しないというだけで、酌婦や
芸娼妓に較べて根本的な相違のあるものではない。この点女中もそうだし、又独り女に限....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りてえんでげして――そこで、その帝国芸娼院てやつを大々的にもくろみの……日本には
芸娼妓でさえ、これこれの芸術がある、遊女でさえ、高尾、薄雲なんてところになると、....
「雁」より 著者:森鴎外
のあったのは、こうしたわけである。そこで末造には、この外にこれと云う道楽がない。
芸娼妓なんぞに掛かり合ったこともなければ、料理屋を飲んで歩いたこともない。蓮玉で....
「地上」より 著者:島田清次郎
三味線の音が響いて来た。広い自分の家の代りに、八畳と四畳の二階借り、しかも階下は
芸娼妓の紹介を仕事にしている家族であり、これまで手持ぶさたにしていた裁縫を、母は....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
婦人会の組織、公設ミルク供給所、公設洗濯所、公設物干場の設置、全市の母の会組織、
芸娼妓紹介所の閉鎖――これだけが第一日の仕事として実行せられた。 新聞記者も、....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
給の中には彼一人のみでなく、まだ沢山あるにちがいない。君江は同じ売笑婦でも従来の
芸娼妓《げいしょうぎ》とは全く性質を異にしたもので、西洋の都会に蔓延《まんえん》....