芸無し猿[語句情報] » 芸無し猿

「芸無し猿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芸無し猿の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手品」より 著者:佐左木俊郎
でいるうちに、仮装の福禄寿は、銀の杯の三つ目を、袖の中に持ち込んだ。 「私しゃ、芸無し猿でがして、何も出来ねえんでがすが、ただ一つ、手品を知ってますで……」 ....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
学を習うたダケで、世間の奴のように、骨を折って修養なぞした事はない。一向ツマラヌ芸無し猿じゃ」と自分でも云うて御座る。それでいて西郷隆盛の所謂、生命も要らず、名....
旅愁」より 著者:横光利一
。東野や矢代をふと見ると、いずれも役者になったことも知らず、苦苦しくふくれている芸無し猿の二本の大根に見えて来た。 「あ、これやもう、現実を抽象してしまっておる....