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「芸界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芸界の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
めて大きな役割を持った概念でなければならなかったわけである。そして、之こそが又文芸界の最大課題なのだ。 9 デカルトと引用精神 古くダンテがイタリア語の父....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
共に(本屋のことはどうでもいいが)現在に於ける漱石文化なるものが、学界・一部の学芸界・又一般文化界・高尚な常識界・などに於て占める威容ある地位も、容易に理解出来....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
い見解が輸入されている吾国の現代は、その最もよい例である。 試みに吾国現代の文芸界を見渡して、視野を小説の範囲に限っても、雑多な主義主張が交錯して、渾沌たる状....
愉快な話」より 著者:豊島与志雄
天才によってのみ生かされる。諸種のイズムの窮屈さをいとう稀代の天才が出て、もし文芸界に身を投ずるとしたならば、ヨタリズムなどという運動が起るかも知れない。それは....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
作られていたが、文化人の奥地への遁入甚だしいため、新たに国民党系の人々によって文芸界救亡協会というのが結成され、その発会式には両派の激しい抗争があったそうである....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を語っていた。 最も驚くべきことには、りっぱな人々や真の芸術家らが、フランス文芸界において正当な名声を博してる人々までが、まったく不適当なこの仕事に努力してい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ールの勲章を所有し、友人としては、二、三の大臣、一人の大司教、多くの上院議員、文芸界や財界の著名な人々、などをもってると言い、ある有力な新聞と懇意だと自称してい....
青春論」より 著者:坂口安吾
名人は不世出の名人と言われ、生きながらにしてこういう評価を持つことは凡そあらゆる芸界に於いて極めて稀れなことであるが、全く彼は心身あげて盤上にのたくり廻るという....
ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ーなんですよ」 効果はテキメン、娘の顔がひきしまった。 「この三人は映画音楽演芸界の最高幹部級のパリパリなんですよ。ニューフェース募集と云っても、こんな時あつ....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
、一芸に身を捧げるというようなことは、歓迎すべき生き方ではなかった。 まったく芸界というものは、先の分らぬものであり、誰がどこまで延びるかは、専門家にもちょッ....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
」 ニコニコしている顔に厭味がない。ちょッと古風なことを言ってみせる芸当など、芸界の生意気ざかりのアンチャンが、こうしたものである。 「君は立派な屋敷をもって....
“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
決してない。二流品でもない。もっと、下だ。 金語楼が落語界の新型であったころ、芸界では、もっとケタ違いに花々しい流行児があり、それが無声映画であり、活弁であっ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
東京新聞は、都新聞の昔には娯楽を主とする新聞であったが、その品性は相当に高くて、芸界のもつ教養や気品を失わなかったものでしたよ。そのころは私も匿名批評を書いてナ....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
を移したり、死の国へ平気で行ったりしている。 忍術が所謂る「術」として、日本の芸界へ現われたのは、藤原時代だということである。 戦国時代に至っては、尤も軍陣....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
紙上で知るのほかはなかった。その新聞も殆んど全紙面を戦争記事で埋めているので、演芸界の出来事などはよく判らなかった。 なんでもその年の九月なかばと覚えている。....