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芸能
「芸能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芸能の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
頃のことであった。嘉興に羅愛愛という娼婦があったが、容貌も美しければ、歌舞音曲の
芸能も優れ、詩詞はもっとも得意とするところで、その佳篇麗什は、四方に伝播せられた....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
双肩に落下した訳である。 かくしてこの神曲「翁」披露能後に認められた翁の人格と
芸能の卓抜さがその後引続いて如何に名誉ある活躍を示したか……そうしてその間に於け....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
めたい。 二十歳代の青年期に蜃気楼のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに
芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の闘技場の埒内へ追い込まれ、そ....
「人形の話」より 著者:折口信夫
き方からいうと、どうしてもある一種の神事にあずかる人、すなわち「ほかひ人」のする
芸能は、神がいうていると聞く習慣があるために、人形が語っているように感ずる。 ....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
ンミしたあげく、自分の好みにも合い、また見込みのありそうなのもアルバイトの女学生
芸能家だと見当をつけた。そこで契約に上京した時もバンドよりも女学生歌手のフェース....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
うなものだ。 しかし、新風を怖れる保守思想とか、自己保存思想というものは、特に
芸能界に於ては、どこでも見られるものである。それがスッパリなくなったのは将棋界ぐ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
持ったことのなかった美しさに対して、自分たちが不幸にも習得することの出来なかった
芸能に対して、自分たち自身の陰鬱な生涯には一度も射さなかった輝かしい希望に対して....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
て五百人くらい、あわせて二千人ぐらいではないかと思う。 そのうち、現在いわゆる
芸能人として名をなしている人が三十七人しかいない。あとの千九百六十三人はどうして....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
時ぐらい嬉しかったことはない。同時に、それはやがて、帝都の中心地点丸の内に、東宝
芸能本陣を組織的に大成せしむる確信を得たるのみならず、それを実行せしめ得たのであ....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
こちら合わせで、すいすいと美しい若鮎を抜きあげる上州人の釣り姿は、あたかも巧みな
芸能人の風があった。それも、もう幾年ならずして、亡びてしまうであろう。....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
をさながらに、模している七三郎の芸を十分に尊敬もすれば、恐れもした。が、藤十郎は
芸能と云う点からだけでは、自分が七三郎に微塵も劣らないばかりでなく、寧ろ右際勝り....
「妖怪談」より 著者:井上円了
するの能力を養わざれば、全く不可能でございます。この能力を養うには、吾人が諸種の
芸能を学ぶがごとくに、非常に大いなる練習を積まねばならぬ。あたかも撃剣のごとく、....
「能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
るのですが、早呑込みを仕無いで得心の行くところまで訊きもし、又稽古をする方です。
芸能というものは種別は変っても、その心掛けなり、態度なりはその人はその人としての....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
てもよい。 世は義満の花の御所のあとを承けて、武断将軍|義教に及ぶ時代だから、
芸能の世界では種々新しいうごきが目に著きはじめている。平家琵琶から分れて咄し家が....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
言と云っているところに、これもその起原が窺われる。このほか田楽、猿楽、万歳などの
芸能に従事するものも、もと田楽法師、猿楽法師、千秋万歳法師などと呼ばれて、やはり....