芸術座[語句情報] »
芸術座
「芸術座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
芸術座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
いい男はないでしょうかとお月様に呶鳴りたくなってきた。このひとの当り芸は、かつて
芸術座の須磨子のやったと云う「剃刀《かみそり》」と云う芝居だった。私は少女の頃、....
「新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
、実はあんたのところの同じような山には、もうあきあきしてるんですと云ったわけだ。
芸術座小舞台で「我等の青春」という国内戦時代のコムソモール(青年共産同盟員)たち....
「インターナショナルとともに」より 著者:宮本百合子
はしまっている。 物売も出ていない。 午後になると往来はだんだん混みはじめ、
芸術座前の狭い通りは歩道一杯の人だ。みると
芸術座の入口に特別はり札が出ている。 ....
「新たなプロレタリア文学」より 著者:宮本百合子
日」という国内戦時代の中ブルジョア層を主題にした脚本などは一九二七・八年モスクワ
芸術座で上演され、ひどく評判だった。 ブルガーコフはこの他にも「赤紫の島」とい....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
を売っているのだった。 第七日。 昼。トレチヤコフスキイ美術館。 夜。第二
芸術座。 私の好きな絵はスリコフの「引廻し」とレヒタンの「白樺」、彼女はロコト....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
打ち樹てる方法がありますか? 西洋の例を君は引合いに出すかも知れない。モスコオ
芸術座はどうだったとか、アイルランド劇の運動はこうだったとか、それはいくらも、例....
「演出者として」より 著者:岸田国士
風変りな戯曲にぶつかつたのは、今から卅年前、たまたま世界巡業の旅にあつたモスクワ
芸術座の舞台をパリで観た時である。 当時既に、スタニスラフスキイ、ダンチェンコ....
「稽古場にて」より 著者:岸田国士
。私も、そのうちの一つを見ているが、なんとしても、三十年前に、パリで観たモスクワ
芸術座の「どん底」が眼の前にちらついて離れない。 この完壁といっていいロシア近....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
っかにいゝ男はいないか! とお月様に怒鳴りたくなった。 此男の当り芸は、かつて
芸術座の須磨子とやった剃刀と云う芝居だった。 私は少女の頃、九州の芝居小屋で、....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
門を這入《はい》った。秋田氏に導かれて奥の住居の二階へといった。抱月氏のおりには
芸術座の重立《おもだ》った人はみんな明治座へ行っていたので、座員の一人が、 「松....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
種のものであった。又、若し島村抱月君が、多少そう云う風に臭わしているように、其の
芸術座の演劇が民衆芸術であるなどと敢て云うならば、それは矢張り殆ど此の種のもので....
「東京宝塚劇場の再開に憶う」より 著者:小林一三
として、宝塚歌劇を上演してまいったのであります。そして宝塚歌劇の上演しない月は、
芸術座、春秋座、新国劇と、国民劇と国民劇の育成を目的とした東宝劇団等の出演をもっ....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
ニン、ゴーリキイの回想をはじめ、弟ミハイール、妻オリガ、スタニスラーフスキイなど
芸術座の人びと、そのほか無数といっていいほどの遠近の知人による証言がある。その内....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
福寺の本堂の格天井の蟠龍の図である。円福寺というは紅葉の旧棲たる横寺町の、本との
芸術座の直ぐ傍の日蓮宗の寺である。この寺の先々住の日照というが椿岳の岳母榎本氏の....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
板も古い牛込名代の飯塚酒場と、もう一軒何とかいう同じ酒場とが相対し、それから例の
芸術座跡のアパートメントがあり、他に二、三の小さなカッフエや飲食店が、荒物屋染物....