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「芸術派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

芸術派の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ことを承認している。即ち、横光利一、小林秀雄、河上徹太郎、阿部氏その他日本の新興芸術派の人々が、この年月「高邁なる精神」と日本語に表現して身につけて来た生活と思....
文壇はどうなる」より 著者:宮本百合子
しているのは当然のことだ。ブルジョア作家は、昔から手馴れた技術を専一に、或は新興芸術派のように商品的新形式探究をやりながら、プロレタリア文壇に吼えつく。しかしプ....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
に文学上のグループとして解体していたが、昭和五年に出来た十三人倶楽部による「新興芸術派」の運動は、中村武羅夫の「花園を荒す者は誰だ」という論文を骨子として、反プ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
はどこに求めようとするのか? 文芸批評とても同じことだ」「プロレタリア派だとか、芸術派だとか云ってやぶにらみしているのは洵に意気地がない話である。」「作家が己れ....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
るしとしていないという点である。また「『戦旗』創刊と対立するもの」(伊藤整「新興芸術派と新心理主義文学」近代文学八月)として、『近代生活』『文芸都市』が、「非左....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
する。無論文芸復興の名を借りると借りないとに区別なく、反マルクス主義的文学者や純芸術派的文学者は、得意になって、或いは皮肉の腹いせの心算で、この新しい現象を歓迎....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ものの感傷的な強調にだけ終始しようとしたことである。この形態の下に一頃全く、新興芸術派は露骨にも一部の出版資本の鮮かな傀儡となっていたことは誰しも憶えていること....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
が多すぎる。文学の過剰から文学の貧困を来している。――こういうことを、現在の所謂芸術派についてもプロレタリア派についても、ごく一部分を例外として、云い得られない....
感想家の生れでるために」より 著者:坂口安吾
の作品批評になると点が甘くなる。党派に依存するさもしさで、文学は常に一人一党だ。芸術派は小党分立、ともかく党派的にシノギをけずるところもあるが、左翼となると論外....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
落着きがない…… 食堂の平面図がつぎつぎに目にうかぶ……一方をガラス壁にし、新芸術派のチューブの家具を、巧まぬ粋を見せてあちらこちらに配置したところで、長いコ....
翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
つ》てあるフランスの作家のものが某名家の訳で一世を風靡《ふうび》し、いわゆる新興芸術派の一部に浅ましい亜流を輩出したとき、わが畏友《いゆう》吉村鉄太郎がひそかに....
文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
て、この流行なる観念なくして、いわゆる今日の新文学――それはプロレタリアのでも新芸術派のでもいい――を正当に解釈することができるだろうか」 そして氏は、過去の....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
騒音の賛美もそれと軌を一にする。――ここにマルキシズム文学の明快を貴ぶ文学論と、芸術派の不明快を貴ぶ文学論の衝突が起こってくる――と横光利一はあるところで言う。....