苗代田[語句情報] » 苗代田

「苗代田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

苗代田の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春昼」より 著者:泉鏡花
けているが、右の方は昔ながらの山の形、真黒に、大鷲の翼打襲ねたる趣して、左右から苗代田に取詰むる峰の褄、一重は一重ごとに迫って次第に狭く、奥の方暗く行詰ったあた....
死者の書」より 著者:折口信夫
人は唯こう、恐れ謹しんで居る、とも言った。 こんな話を残して行った里の娘たちも、苗代田の畔に、めいめいのかざしの躑躅花を挿して帰った。其は昼のこと、田舎は田舎ら....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
見えて、谷から可なり高い処に、田地が多く作られて居る。稲は相当に伸びているのに、苗代田はまだ水を張ったまま、豆も作らずにある。豆で思い出すが、此畠を荒すと謂われ....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
すくすく出張って、大きな怪物の土地の神が海の方へ向って、天地に開いた口の、奥歯へ苗代田麦畠などを、引銜えた形に見えます。谷戸の方は、こう見た処、何んの影もなく、....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
ょっと時間がありましたので、かねがね調べて見たいと思っておりましたこの地方の稲の苗代田の調べをして参ったのでありますが、御承知でございましょうか、如何ですか、こ....