苛つ[語句情報] »
苛つ
「苛つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
苛つの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
芝居がだんだん進展して行くのに、どうしたことか葉子は容易に帰ってこなかった。彼は
苛ついて来た。理由がわからなかった。彼は少し中っ腹で入口へ出てみた。そして廊下を....
「死者の書」より 著者:折口信夫
ぶりであった。併し、世の中はもう、すっかり変って居た。見るもの障るもの、彼の心を
苛つかせる種にならぬものはなかった。淡海公の、小百年前に実行して居る事に、今はじ....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
に、肩と頭と一団になったと思うと――その隊長と思うのが、衝と面を背けました時――
苛つように、自棄のように、てんでんに、一斉に白墨を投げました。雪が群って散るよう....