»
苛斂
「苛斂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
苛斂の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
しい戦没の様が、詩となり歌となって詠われる。ある者は神にさえ祀られる。だが人民は
苛斂誅求、新しい主人の鞭の下に、営々刻苦しなければならない。……諸侯は乱世の華だ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
。 百姓は、各国の帝国主義に尻押しをされて、絶えまなく小競合を繰りかえす軍閥の
苛斂誅求と、土匪や、敗残兵の掠奪に、いくら耕しても、いくら家畜をみずかっても、自....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
逃亡しているか、戸籍をごまかしているのである。逃亡の理由にも色々とあって、国守の
苛斂誅求をさけるだけなら隣国へ逃げてもよい。こういう逃亡は走り百姓といって中世以....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
える。そして、屋根の破風というものがないから、掘立小屋みたいだ。王朝時代、多年｜
苛斂誅求に苦しめられた風が残っているためかも知れない。 とにかく私らは、初めて....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
理解の行き兼ねる内容があったのである。それを私は他の機会にも述べたのだが、農民が
苛斂誅求を免れようとか平和を得ようとかいう要求と並んで、北支の赤化を防止せねばな....
「弟子」より 著者:中島敦
思いがけなく孔子が中都の宰として用いられることになる。公平無私な官吏《かんり》や
苛斂誅求《かれんちゅうきゅう》を事とせぬ政治家の皆無《かいむ》だった当時のことと....
「処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
る殿堂改築に着手したり、その他、ユダヤの各地に城塞を築いたりして、それがためには
苛斂誅求をやって人民の膏血を絞ることを厭わなかった。それでも人民は彼の気ちがいじ....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
びの巻狩《まきが》りと、そのたびごとの徴発、一戸一人の助《す》け人足、荷にあまる
苛斂誅求《かれんちゅうきゅう》のために、ついに村全体たってゆけなくなり、出羽守へ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、その貿易には勝手極まる制限が課せられ、そして総督は主人のためにも自分のためにも
苛斂誅求を逞しくするに後れをとらなかった。しかもかかる一切の困難にもかかわらず、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
カクテ、昨日ノ寡欲ナル武門ハ、驕奢ニ変ジ、驕奢ノ門ハ賄賂ヲヨロコビ、賄賂ハマタ、
苛斂ト誅求ヲ諸地方ニ生ム。 茲ニ至ツテ、北条天下ノ民土、全ク、旱天ノ亀裂ニ似タ....