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若しくは
「若しくは〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若しくはの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
どもなく匍匐する。その姿は既に十分|憐れまれるに足る。嬰児は屡※過って火に陥る、
若しくは水に溺れる。そして僅かにそこから這い出ると、べそをかきながら又匍匐を続け....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
とするのは、我輩文明人の常である、左れば染色上の嗜好より人の文野を別てば、白色|
若しくは水色等を愛する者は最も文化したるもので、青色だの紅色だの又は紫|抔を愛す....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
茶色の模様ある友禅モスリン地と等しきものなり 別封第三 肉色又は白茶色の地合に赤
若しくは金茶色の花様の模様ある友禅モスリン地 別封第四 桃色地に赤色の模様ある友....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
かの女が仮想に楽しむ――巴里に居る独息子が帰ったら、此の辺へ家を建てて遣ろうか、
若しくはいっかな帰ろうとしない息子にあんな家、斯んな家でも建てて置いたら、そんな....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
艦に乗り組んでそこでの生活を目撃しながら、その心眼に最もよく這入ったものは、士官
若しくはそれ以上の人々の生活と、その愉快なことゝ、戦争の爽快さであって、下級の水....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
と、もう此の問題も消えて無くなる頃である。それでなくとも、民衆には丸で無関心な、
若しくはロメン・ロオランの云ったように、民衆を少しも軽蔑しないと云う事を却って軽....
「春」より 著者:岡本かの子
。 京子は突然起き上った。蒲団の上に坐ってじっと何かに聴き入った。戸外からか、
若しくは自分の内心からか、高くなり低くなる口笛が聞えて来る。一心を口笛の音に集中....
「詩の精神は移動す」より 著者:小川未明
の求むるところの詩ではない。私達の詩は疑から始まっている。今迄の詩が休息の状態、
若しくは、静息の状態に足を佇めているものとしたら今日の詩は疑と激動の中から生れて....
「囚われたる現文壇」より 著者:小川未明
をしない。稀れに傾向の著るしい作家があって、虚無主義に立ったり厭世主義に立ったり
若しくは享楽主義に立ったりしても、其処にはそれ/″\固い信念と強い主張と深い哲学....
「愛に就ての問題」より 著者:小川未明
、それが為めに失敗する事はなかったであろう。 私はこの社会に於て弱者に対して、
若しくは貧窮者に対して、これを救うという場合に、単にそれを気の毒だから助けてやる....
「芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
とを感ぜずにいられません。 文芸が趣味であり、また、単に自己享楽のためであり、
若しくは、芸であると解する人々は、いかに理窟を言っても、根性の底に、昔の幇間的態....
「人間性の深奥に立って」より 著者:小川未明
のである。――それに又其等の学校を出れば一定の職業を与えらるゝのが――在来の習慣
若しくは形式になっている。此の如き大学の組織である以上、吾々にとっては殆んど無意....
「反キリスト教運動」より 著者:小川未明
が出来たであろう。またロシアの饑饉に対し、オーストリー・ハンガリーの饑饉に対し、
若しくは戦後のドイツに対して世界人類の取るべき手段は他に幾らもあったであろう。 ....
「新童話論」より 著者:小川未明
あります。 以上を要約するに、現実に立脚した、奔放|不覊なる、美的空想を盛り、
若しくは、不可思議な郷土的な物語は、これを新興童話の名目の下に、今後必ずや発達し....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
は唯一と見てもよいであろう。 今その体裁を見れば、史書に記載してある通り、赤色
若しくは樺色の半紙大絵入り五冊本で、各十二、三枚で各巻は大体二題目より成り、漢字....