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「若作り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

若作りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
か分らぬが、虎井夫人の方が姉だろう、女は八十に成っても矢張り若く見られたがって、若作りをする者だから、男と同じ年頃に見えるなら必ず女の方が年上だ。婆は諄《くど》....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
やった物だ。僕より年上の妻は、その時からじみな作りを好んでいたので、僕がわざわざ若作りにさせるため、買ってやったのだ。今では不用物だから、子供の大きくなるまでと....
人間灰」より 著者:海野十三
赤沢博士の住居になっていた――に博士夫人|珠江子という、博士とは父娘にしかみえぬ若作り婦人がたった一人閉じ籠っていた。 青谷技師も午後八時にはいつものように、....
心臓盗難」より 著者:海野十三
上の男女は視界から去った。 探偵はようやく吾に戻って、周章てだした。 「あんな若作りの変装をしてやがるが、あの殿御なる野郎は、誰が何といおうと、正しく賊烏啼め....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
な柄を着るじゃあねえか。尤もおめえのような若い亭主をもっていちゃあ、女はよっぽど若作りにしにゃあなるめえが……。ははははは。おい、金次、なぜ黙っているんだ。愛嬌....
源氏物語」より 著者:紫式部
《えん》な所も見え、服装も派手《はで》にきれいな物を着ているのを見て、いつまでも若作りをするものだと源氏は思いながらも、どう思っているだろうと知りたい心も動いて....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
目につくのは、おしゃれなヤールタの群衆に見られる二つの特色だった。年配の婦人達の若作りなことと、将軍が大ぜいいることである。 海がしけたので船はおくれて、日が....