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「若君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

若君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
行「その方どもの宗門神《しゅうもんしん》は何と申すぞ。」 吉助「べれんの国の御若君《おんわかぎみ》、えす・きりすと様、並に隣国の御息女《ごそくじょ》、さんた・....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
《ごこうたん》の祈祷を誦《じゅ》しつづけた。 「べれんの国にお生まれなされたおん若君様、今はいずこにましますか？ おん讃《ほ》め尊《あが》め給え。」 悪魔は彼....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の侍に奪われた事、北《きた》の方《かた》は去年の冬、御隠れになってしまった事、若君も重い疱瘡《もがさ》のために、その跡を御追いなすった事、今ではあなたの御家族....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
った秀吉は、「御家の重臣柴田殿をどうして疎略に考えよう。爾後互に水魚の如くして、若君を守立て天下の政務を執りたいものである」と答えた。使者達は大いに喜んで、誓紙....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
源九郎｜澄之とならせた。 澄之は出た家も好し、上品の若者だったから、人※も好い若君と喜び、丹波の国をこの人に進ずることにしたので、澄之はそこで入都した。 と....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
。もはや人質では無く、京畿に威を振った信長の縁者、小さくは有るが江州日野の城主の若君として世に立ったのである。 これよりして忠三郎は信長に従って各処の征戦に従....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
剥いて死んでいた。 これは実に内藤家にとって容易ならない打撃であった。世継ぎの若君が変死したとあっては、上に対しても面伏せである。 「何者の所業！ どうして殺....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
郎 お使、御苦労です。 鯉七 ちと申つかった事があって、里へ参る路ではあれども、若君のお使、何は措いてもお供しょう。姫様、お喜びの顔が目に見える。われらもお庇で....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
めのみの出先の小勢、ほかに援兵無ければ、先ず公方をば筒井へ落しまいらせ、十三歳の若君｜尚慶殿ともあるものを、卑しき桂の遊女の風情に粧いて、平の三郎御供申し、大和....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
経済の道｜宜しきを得たので、今も内福の聞えの高い、子爵｜千破矢家の当主、すなわち若君｜滝太郎である。 「お宅でございます、」と島野紳士は渋々ながら恭しい。 「学....
「牛若と弁慶」より 著者:楠山正雄
、 「おれは牛若だ。」 といいました。 弁慶はおどろいて、 「じゃあ、源氏の若君ですね。」 といいました。 「うん、佐馬頭義朝の末子だ。お前はだれだ。」 ....
「俊寛」より 著者:倉田百三
どに頭を打ちつけて自殺でもなさりはすまいか。いやいやそんなことはあるまい。奥方や若君の安否もわからぬ先にそのようなことはなさるまい。（岩のほうに行く） 俊寛 （....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
して、毎日わずかばかりの米を出し合って、袋に入れて置く。その袋を昔でいえば屋形の若君がさびしい身なりをして、破れ草履をはいて、受け取りにくる。鶴見は国もとへ行っ....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
場は極っているのだから。 いや、これが事実なら確かに慶事で、正しく殿の御血筋。若君一人儲かったのだけれど、今は御正腹に、綱政、政言、輝録の三｜公達さえあるのだ....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
吉は達也様になりすましたわけなのでございます。 その日から幸福な松吉は男爵家の若君様として、大切に育てられました。 達也様の方は松吉となって、トンネル長屋の....