若子[語句情報] »
若子
「若子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若子の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
仁徳天皇には皇子が五人、皇女が一人おありになりました。その中で伊邪本別、水歯別、
若子宿禰のお三方がつぎつぎに天皇のお位におのぼりになりました。 いちばんのお兄....
「道標」より 著者:宮本百合子
っている建物のすき間というすき間に、その内部にぎっしりつまって生きている不幸な老
若子供よりもっとどっさりの南京虫が棲息していることはたしかだった。幌をあげた馬車....
「昇降場」より 著者:広津柳浪
上 仙台の師団に居らしッた西田
若子さんの御兄《おあに》いさんが、今度戦地へ行らッしゃるので、新宿の停車場を御通....
「死者の書」より 著者:折口信夫
りも先に、田居への降り道に見た、当麻の邑の騒ぎの噂である。 郎女様のお従兄恵美の
若子さまのお母様も、当麻真人のお出じゃげな――。 恵美の御館の叔父君の世界、見る....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れた労働歌の一種で、農婦等がこぞってうたうのに適したものである。それだから「殿の
若子」も、この「我が手」の主人も、誰であってもかまわぬのである。ただこの歌には、....
「水の女」より 著者:折口信夫
壬生部の中心が、氏の長の近親の女であったことも確かである。こうして出現した貴種の
若子は、後にその女と婚することになったのが、古い形らしい。水辺または水神に関係あ....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
て、死霊を和める為の誇張した愛情である。 稲つけば、皸る我が手を 今宵もか 殿の
若子がとりてなげかむ (同巻十四、三四五九) これが婢奴の独語とすれば、果して誰....
「古事記」より 著者:太安万侶
は、玉手の臣・的《いくは》の臣・生江の臣・阿藝那《あきな》の臣等の祖先です。次に
若子《わくご》の宿禰《すくね》は、江野の財の臣の祖先です。この天皇は御年五十七歳....
「山の人生」より 著者:柳田国男
伝の混淆であるが、やはりまた荒乳の山中にして産の紐を解きたもうといい、取上げたる
若子は面は六つ御手は十二ある異相の産児にして、ただちに都率天に昇り住したまい、の....