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「若年者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

若年者の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人情から何かとその話が繰り返された。父からきびしく叱られているのと、また二つには若年者《じゃくねんもの》の遠慮があるので、長三郎は終始だまっていたが、諸人のうわ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
くない――これが葉之助の心持ちであった。 「主命を拒むではござりませぬが、私如き若年者より、他にどなたか屈強なお方が……」 「いや」と駿河守は遮った。「お前が一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が大不足だ、相当の人を遣《つか》わすのが、我々へ対しての礼じゃ。しかるに駒井如き若年者《じゃくねんもの》をよこして我々の頭に置こうなぞとは、見縊《みくび》られた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
着眼しました。 戊種に至っては、これは十名足らずの最も僅少な人数に過ぎないし、若年者が多く、本来は無邪気で、好意で参加しているだけに、教育すれば大いに収穫とも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
道庵先生、その鈴木千七郎殿が、家老には家老でございますが、その時ようやく十七歳の若年者《じゃくねんもの》でございました」 「十七……」 といって道庵が、杯《さか....
魔像」より 著者:林不忘
じめた。 「ともあれ、一年の計はこの元旦にあり、従前《まえかた》のごとく新入りの若年者に侮られ続けては、余《よ》の仁《じん》は寛容あっても、この妙見の一分が相立....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
欠点になるのか。 待てよ、あの猫背の老僧が、何をいうか、それも疑問だ。こっちを若年者と見て、真理でもないことを、真らしく説いて、煙に巻いて帰してやったなどと、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
くて、自己の垣へはすぐ持って来られないのが多かった。 そういう点で、小次郎が、若年者であってしかも優れているということは――細川家へ仕官するには無難な資格であ....
三国志」より 著者:吉川英治
自分とてもまだ飄々たる風雲の一|槍夫。一片の丹心あるほかは、半国の土地も持たない若年者です。私のほうからこそ、よろしくご好誼をねがいます」 二人は、相見た一瞬....