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若手
「若手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
の内に再び雨さえ降って来たので、コリャ堪らぬ堪らぬと、杉田子はお年寄り役だけに、
若手の面々を指揮して枯木枯枝を集めさせ、廃殿の横手に穴のような処を見付け出し、頻....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
手」事件が、突如として新聞の三面記事の王座にのぼった其の日のこと、東京××新聞の
若手記者|風間八十児君が、此の事件に関係ありと唯今目をつけている五人の人物を歴訪....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
る特務機関としての記号をM13という。このところ、数年の間に、めきめきと売出した
若手の私立探偵であった。 記憶のよい読者は、彼が、いつの間にか、東京警備司令部....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
もの。俳優は関三に団蔵、粂三郎、それに売出しの芝翫、権十郎、羽左衛門というような
若手が加わっているのだから、馬鹿に人気が好い。二番目は堀川の猿まわしで、芝翫の与....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
一 「ここだ、この音なんだよ。」 帽子も靴も艶々と光る、三十ばかりの、しかるべき会社か銀行で当時
若手の利けものといった風采。一ツ、容子は似つかわしく外国語で行こう、ヤングゼント....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
芸人に疑いない。 となると!……あの、婦はなお済まないぜ。 自分の世話をした
若手代が、目の前で、額を煙管で打たれるのを、もじもじと見ていたろうじゃないか。」....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
多文庫の旗を飜した、編輯所があって、心織筆耕の花を咲かせ、綾なす霞を靉靆かせた。
若手の作者よ、小説家よ!……天晴れ、と一つ煽いでやろうと、扇子を片手に、当時文界....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
)重信の妻おきは(秀調)磯貝浪江(八百蔵)下男庄助(松助)で上演の噂もあったが、
若手の役が無いのと、大体の筋がさびしいのとで、上演の機会を失っていたものである。....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ならぬ、沙翁記念劇場の建設だった。最初その計画は、九十郎の後援者である、一、二の
若手富豪に依って企てられたのだが、勿論その頃は、一生の念願とする、沙翁舞台が実現....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
棋の定跡として、最高権威のものであったが、現在はもはやこの相懸り定跡は流行せず、
若手棋師は相懸り以外の戦法の発見に、絶えず努力して、対局のたびに新手を応用してい....
「明暗」より 著者:岡本かの子
、どうやら今度は自分の結婚の番になった。 嫂の鈴子の兄は豊雄といって、×大出の
若手の医者である。智子と新しく親戚関係になったこの青年紳士は、目的あって、せっせ....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
うに拘らず、カブキは旧に優る繁栄で続々と新人の台頭を迎えながら、二月(二三年)の
若手競演カブキなどもなかなか熱と見栄えのあるものでしたし、三月新友右衛門の名びろ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
どおなじような位置を占めている人気争いの両花形であった。しかもこの両者を圧倒する
若手の売出し役者はかの福助で、それが花のなかの花と謳われて、新駒屋の艶名が東京市....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
われた寂超・寂然・寂念の三兄弟、『金葉集』を撰んだ源俊頼の子の歌林苑の俊恵、少し
若手では『方丈記』の鴨長明など、この時代の有名な歌人は多く世捨て人であったか、世....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
ジャマを着た一人の学生は、交番へ宙を飛んだ。 急報に接して、警視庁からは係長が
若手の敏腕家杉村刑事を伴れて馳せ付け、そこにいた山本桂一に事の顛末を聞いてから、....