若殿原[語句情報] »
若殿原
「若殿原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若殿原の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
いなや思はじ思ふかひなし
これは云うまでもなく御姫様が、悪戯《いたずら》好きの
若殿原から、細々《こまごま》と御消息で、鴉《からす》の左大弁様の心なしを御承知に....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
ている腰を無理に引伸ばし、薄い白髪鬢を墨に染め、可笑しい程派手な衣裳好みをして、
若殿原に先をかけられまいという心遣いや金づかいに糸目を附けず。日本中を真半分に割....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん。 なんとも手のつけようのないのは、卒塔婆小町の婆さんで、なぜ、この品位ある
若殿原《わかとのばら》が、寺男の米友風情に、こうまで罵られて言句がつげないのか、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
幸か不幸か、道庵先生がソクラテスほどの哲人でなかった代りに、相手がギリシャの
若殿原《わかとのばら》ほどの弁論家でなかったから、霊魂は調和か、実在か、の微妙な....