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若禿
「若禿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若禿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
あてこすりから、(光りだ、禿だ)と歌うのです。ぼくは黒井さんが好きでしたし、その
若禿の為《ため》に、許婚《いいなずけ》を失ったという、噂話《うわさばなし》もきか....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
わ、ガソリンが切れるまで走ってよ。」
運転台の松さんの頭が少し禿げかけている。
若禿げかしら。――午後からの公休日を所在なく消していると、自分で車を持っている運....
「田舎者」より 著者:豊島与志雄
見直すのだった。 ところが、或る晩、岸本が少々酔って、帰りかけると、扉の外に「
若禿」がよっかかるようにして立っていた。童顔の頭が禿げかかって近眼鏡をかけてる、....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
わ、ガソリンが切れるまで走ってよ。」 運転台の松さんの頭が少し禿げかけている。
若禿げかな。 午後からの公休日を所在なく消していると、自分で自動車を持っている....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
ウーム、気取らねえで凝っていてさすがに圓朝だ、こいつァ頂ける」 その隣りにいた
若禿げのした旦那も賞めた。 並いる人たちも芸者たちも、幇間たちも、みんながみん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たさ。わしもな」 長年は見よがしに、薄い髪の毛をなでまわした。 壮年からもう
若禿げの方だったが、なるほど地肌も透くばかりとなっている。その少ない髪では茶筅に....