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若駒
「若駒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
若駒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
喧嘩の仕返しかと見ていると、そうではなく、新たに飛んで来た一行の頭《かしら》は、
若駒という西の大関で、変を聞いて仲裁に来たのだとのこと。 この新手が、被害者を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
夫人は言った。何でもない歌であるが、源氏は身にしむ気がした。 にほ鳥に影を並ぶる
若駒はいつか菖蒲に引き別るべき と源氏は言った。意はそれでよいが夫人の謙遜をそ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》遺伝や、自由にたいする倦怠《けんたい》などと、うまく調子が合ったのである。この
若駒《わかこま》はかなり方々を彷徨《ほうこう》したのだったが、今はひとりでにもど....
「天下一の馬」より 著者:豊島与志雄
りの田畑を売り払って、その馬を買い取ったのでした。世に珍しいつやつやとした黒毛の
若駒《わかこま》で、背も高く骨組みもたくましく、ひひんといなないて太い尾《お》を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
や、あっぱれな」 俊基はその意気を愛でて言ったが、しかし、ちとムチのききすぎた
若駒の逸りを締めるように、それは抑えた。 「お心はうれしいが、いざ一朝のせつは、....