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苦行
「苦行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
苦行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ん》の前へ案内しました。
「三番目にあるのはトルストイです。この聖徒はだれよりも
苦行をしました。それは元来貴族だったために好奇心の多い公衆に苦しみを見せることを....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の倒錯に常習的傾向の加わったものである。わたしの信ずるところによれば、或は柱頭の
苦行を喜び、或は火裏の殉教を愛した基督教《キリストきょう》の聖人たちは大抵マソヒ....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
、世尊に乳糜を献じ奉る、――世尊が無上の道へ入られるには、雪山《せつざん》六年の
苦行よりも、これが遥かに大事だったのじゃ。『取彼乳糜《かのにゅうびをとり》如意飽....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
か、と私は考える事もある。古い事を言えば、あの武士道というものも、古来の迷信家の
苦行と共に世界中で最も性急な道徳であるとも言えば言える。……日本はその国家組織の....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
その暗い葉隠れのすきまからキラキラする星座をあおいで、深い呼吸をした。それは私の
苦行を激励する恩師の慈悲ぶかい瞳のように思われたのだった。....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
いった。レオは雄々しくも裸かになって出て行った。さてレオが去った後、レオにかかる
苦行を強いながら、何事もなげに居残ったこのフランシスを神は厳しく鞭ち給うた。眼あ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
た。しかしさっき出逢ったときの赤座の様子から考えると、彼はそんな行者のような難行
苦行をする人間らしくも思われなかった。夜がふけても彼は帰って来なかった。彼は宿の....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
百合 里では人死もありますッて……酷い旱でございますもの。 学円 今朝から難行
苦行の体で、暑さに八九里悩みましたが――可恐しい事には、水らしい水というのを、こ....
「若菜のうち」より 著者:泉鏡花
分入ればだけれども、それにはこの陽気だ、蛇体という障碍があって、望むものの方に、
苦行が足りない。で、その小さなのを五、六本。園女の鼻紙の間に何とかいう菫に恥よ。....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
られそうもない。断食に対する注意なども、非常に穏当な意見である。バラモン式の難行
苦行が、寧ろ百弊の基であることは、私自身の経験から言っても動かし難いところである....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ぶ応用されて来た。手を出したくて堪らんのを、じっとして辛棒している。こういう難行
苦行の真似も、ちょっと面白いものだ。蚊帳の中に蚊が一匹はいっても、泣っ面をして騒....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
い夢魔におそわれることで、貧しい村の司祭として終日自分の乱行を懺悔し、また滅罪の
苦行をしている有様を夢みるのでした。 いつも彼女と一緒にいるために安心して、わ....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
し、岩山をよじ登り、絶壁を命綱に縋って下り、行手の草木を伐開きなどして、その難行
苦行と云ったら、一通りではないのであった。 勝|国手と立花画師との他は、皆人足....
「星の子」より 著者:小川未明
世界へ帰ることになりました。しかし、短かったけれど、この世の中に出てきたうえは、
苦行をしなければ、ふたたび天国へ帰ることはできません。 いま、あなたの死んだお....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ら当時印度に行われていた他の多くの思想宗教学派について非難攻撃をされました中に、
苦行|外道(外道六師の中の一人、その名を阿耆多翅舎欽婆羅という)というのがありま....