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苦難の道
「苦難の道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
苦難の道の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
修院でできた(と言っても、むろん、ギリシア語からの翻訳だが、)小劇詩に、『聖母の
苦難の道』というのがあるが、それはダンテにも劣らぬ大胆な場面の描写に満ちている。....
「故郷」より 著者:豊島与志雄
い。 精神的な第二の故郷を求める旅に出ることが、真摯な人には往々ある。その旅は
苦難の道だ。砂漠を一人で旅するに等しい。その時、人を救うものは、日出の壮厳さや蒼....
「恋愛論」より 著者:坂口安吾
私はいやだ。 私は弱者よりも、強者を選ぶ。積極的な生き方を選ぶ。この道が実際は
苦難の道なのである。なぜなら、弱者の道はわかりきっている。暗いけれども、無難で、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
入りをやめて、先ず舞台の経験を積みなさいとは、僕は敢て言いません。それもたしかに
苦難の道ですし、安全で理想的な勉強法などというものは、どこへ行ってもないからです....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
ダム宣言によって課せられる賠償は誠に大きな重荷であります。この重荷を負い行くこの
苦難の道こそ、罪人われらに償いを果たす機会を与える希望への道ではありますまいか。....
「俗臭」より 著者:織田作之助
用教員、三亀雄は高利貸の手代、まつ枝、たみ子は女中奉公、いってみればそれ/″\に
苦難の道だった。大正元年のことだ。翌年まつ枝は好いた男と結婚したが、きょうだいは....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
浦上住民の信仰一途の姿を見よ。天主堂に存するご聖体の下、隣人互いに助け合って快く
苦難の道を歩み続ける姿は、外観は貧苦であるが幸福に満ちている。「幸いなるかな心の....