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英学
「英学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女人訓戒」より 著者:太宰治
ばしば見受けられるようである。動物との肉体交流を平気で肯定しているのである。或る
英学塾の女生徒が、Lという発音を正確に発音したいばかりに、タングシチュウを一週二....
「新生」より 著者:島崎藤村
く一つの事蹟《じせき》があった。他でもない、それはアベラアルとエロイズの事蹟だ。
英学出の彼はあの名高い学問のある坊さんに就《つ》いて精《くわ》しいことは知らなか....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
チェスター派より来たりて非干渉および自由貿易に傾き、ただ法学派は官立学校において
英学派の教授を受けたるにかかわらず、幾分か仏国またはドイツの学風を帯びかつその先....
「少年時代」より 著者:幸田露伴
居るかと思います。 小学校を了えて後は一年ばかり中学校を修めたが、それも廃めて
英学を修める傍、菊地松軒という先生に就て漢学を修めました。併し最うそれからの談は今は御免を蒙りたいです。....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
左様いう塾に就いて教を乞うのは、誰か紹介者が有ればそれで宜しいので、其の頃でも
英学や数学の方の私塾はやや営業的で、規則書が有り、月謝束修の制度も整然と立って居....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
長い手紙を受け取った。それには少年らしい志望が認めてあり、築地に住む教師について
英学をはじめたいにより父の許しを得たいということが認めてある。かねてそんな日の来....
「蒲団」より 著者:田山花袋
りに、一心不乱に勉強しなければならぬと思った。で、午後からは、以前の如く麹町の某
英学塾に通い、時雄も小石川の社に通った。 時雄は夜などおりおり芳子を自分の書斎....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
の美を紹介した論文の中に引用されている俳句の英訳を、俳句の事を何も知らない日本の
英学者のつもりになって、もう一遍日本語にしかもなるべく英語に忠実に飜訳してみると....
「簡略自伝」より 著者:佐左木俊郎
員として通う。 この頃から、文学への熱望甚しく、再び今村力三郎氏に寄食し、国民
英学会、国漢文研究所、日本大学などを転々して、比較的文学の道に直接とする学科の聴....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
蔵しうるという事実を発見して驚いたのであった。アーヴィングの「スケッチブック」が
英学生の間に流行していたのもそのころであったと思う。 松村介石の「リンカーン伝....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の、番町さん。私あの辺を知っていますわ。――学院の出ですもの。」 「ほう、すると
英学者だ、そのお酌では恐縮です、が超恐縮で、光栄です。」 焼を念入に注意したが....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
云った。この点「職務不忠実」であったのである。 一八七五年八月、ブリストルの大
英学術協会に出席中に郷里から電報で呼びかえされた。彼の長子で現在のレーリー卿たる....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
算用をたてて、娘をヨメにやった。 先代に輪をかけてオッチョコチョイの倅久五郎、
英学塾へ学んで、諸事新式を心がけていたから、美人の男爵令嬢オーライであると諾然一....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
いのに、家賃の高い麹町の家に暮していた。姉の圭子は相不変女子大に通い、新子は津田
英学塾に通っていた。 今年の初め、母が少し愚痴っぽくなったので、新子がおかしく....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
問をかけて閉口させ、後には父にも伯父にも口を開かせぬ程になり、十五の歳新潟へ出て
英学をせしが教師の教うるところ低くして予が心に満足せず。八大家文を読み論語をさえ....