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「英明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

英明の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
記にして、森栖校長と共に三十年来、同校の名物となりおりし傴僂《せむし》男、川村|英明《ひであき》(五十一)が同様に、いつの間にか姿を消している事が、出張の警官に....
運命」より 著者:幸田露伴
此を研究せしめ、明治初期の新律綱領をして此に採るところあらしむるに至れり。太祖の英明にして意を民人に致せしことの深遠なるは言うまでも無し、太子の仁、太孫の慈、亦....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いが、だんだん岩瀬肥後の説を聞いて大いに悟られるところがあった。御隠居はもとより英明な生まれつきの人だから、今日の外国は古の夷狄ではないという彼の言葉に耳を傾け....
津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
生類|憐愍《れんびん》のことに就てなのである。 二 始め、天資英明の聞えが高かった綱吉が、彼の初政に布いた善政は、長く諸人の胸に留まっていたの....
連環記」より 著者:幸田露伴
ろう。 保胤の師の菅原文時は、これも亦一通りの人では無かった。当時の文人の源|英明にせよ、源為憲にせよ、今|猶其文は本朝文粋にのこり、其才は後人に艶称さるる人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とたびこの煩悩の虜《とりこ》となり、この悪毒に触れまする時は、賢者も愚者となり、英明の人も混濁《こんだく》のやからとなり、英雄も弱者となり――数千劫《すせんごう....
南国太平記」より 著者:直木三十五
りもっと軽かった。靱負自身としては、大してちがいのない地位の人であった。だから、英明なる斉彬のために、久光を討つことぐらいは、靱負としては、大したことでないと考....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
くして人に求むること多きを常とす。すなわちこれ心情の偏重なるものにして、いかなる英明の士といえども、よくこの弊を免かるる者ははなはだ稀なり。 あるいは一人と一....
三国志」より 著者:吉川英治
ら免れたのは、ひとえにわがご領主が、賢人を厚くお用いなされたからじゃ」と、玄徳の英明をたたえ、また孔明を徳として仰いだ。 しかし孔明は誇らなかった。 城中に....