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英書
「英書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
英書の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
いう考になった。 心理学、医学に次いで、生理心理学を研究し始めた。是等に関する
英書は随分|蒐《あつ》めたもので、殆ど十何年間、三十歳を越すまで研究した。呉博士....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
な懐手《ふところで》ばかりしていては碌《ろく》な結果の出ようはずがない。それより
英書でも質に入れて芸者から喇叭節《らっぱぶし》でも習った方が遥《はる》かにましだ....
「正岡子規」より 著者:夏目漱石
せた事がある。処が大将頼みもしないのに跋《ばつ》を書いてよこした。何でも其中に、
英書を読む者は漢籍が出来ず、漢籍の出来るものは
英書は読めん、我兄の如きは千万人中....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に自由が利《き》かないのか、途中から専《もっぱ》ら書物によることにして、蘭書や、
英書のあらゆるもの――それは幸いに、自分が在職中に手をのばし得る限り買い求めてお....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
から、教子も多く、皆敬い、懐いていたが、日も経たず目を煩って久しく癒えないので、
英書を閲し、数字を書くことが出来なくなったので、弟子は皆断った。直ちに収入がなく....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
頁に出したを答えが出ず、かれこれするうち自分で見出したから十四年七月の同誌へ出し
英書にこの事記しあるを英人に教えやった。すなわち一九〇五年ロンドン出板ハズリット....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
らに翻訳もして見た。が稲垣氏は間もなく松山を去って東京へ行ったので、私もそれ限り
英書を習う機会を失ってしまった。 この頃は旧藩知事の久松家は東京に住居せられて....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
』 新潮社全集「ディケンズ」「スタンダール」「ドライザア」*「トーマス・マン」
英書 The Works of W. Shakespeare, gatherd ....
「読書遍歴」より 著者:三木清
でいっていたが、その原書は、戦争のためにドイツのものが来なくなっており、主として
英書を読まねばならなかった。そしてまた哲学はドイツに限るようにきかされていたので....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
鼻ごえで力を入れていう。 山「アアあのおてんばか。僕がしばらく行かなかったから。
英書の質問に出かけてきたんだろう。あの西洋好きにも困るよ。傍へよるとなんだか毛唐....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
して、「誠にお恥かしい事で、今時分漸と『種原論』を読んでるような始末で、あなた方
英書をお読みになる方はこういう名著を早くから御覧になる事が出来るが、露西亜には文....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
を教え、物理学の普通より、数学、地理、歴史、簿記法、商法律、経済学等に終り、なお
英書の難文を読むの修業として、時としては高尚至極の原書を講ずることもあり。また道....
「I駅の一夜」より 著者:中谷宇吉郎
のである。そして今一方の本棚には、アンドレ・モロアの『英国史』とエブリマンらしい
英書が並んでいる。畳の上にもうず高く本が積まれていて、やっと蒲団を敷くくらいの畳....