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「茂右衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

茂右衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
飛んで行ったと云う。 そのほか、八月十四日の昼には、天文に通じている家来の才木茂右衛門《さいきもえもん》と云う男が目付《めつけ》へ来て、「明十五日は、殿の御身....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
が恐ければ、世に密夫の沙汰は絶えようものを、絶えぬ証拠は、今度の狂言に出るおさん茂右衛門じゃ。色事の道はまた別じゃ。はははは。 若太夫 (自分の悄気《しょげ》た....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
半生という事件が出来《しゅったい》したので、村中は大騒ぎになった。 場所は庄屋茂右衛門が持ちの猪番《ししばん》小屋で、そこには下男の七助というのが住んでいた。....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
様、これは大日本|浪華の町人、大経師以春の年若き女房、名だたる美女のおさん。手代茂右衛門と不義|顕れ、すなわち引廻し礫になりまする処を、記したのでありまして。 ....
魔王物語」より 著者:田中貢太郎
逃げだした。 麦倉邸の怪談はますます附近の評判になった。平太郎の伯父になる川田茂右衛門は、平太郎を一人置くのを心配して、其の日平太郎の家へ来て己の家へ伴れて往....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
昔暦』と云って、京の人々の、記憶にはまだ新しい室町通の大経師の女房おさんが、手代茂右衛門と不義をして、粟田口に刑死するまでの、呪われた命懸けの恋の狂言であった。....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
うぐ》口上《こうじょう》など始まり俳優には中村伝九郎、中村|七三《しちさ》、永島茂右衛門《ながしまもえもん》、宮島伝吉、藤田小三郎、山中平九郎、市川団十郎ら声名....